以前からたびたび問題となっていた韓国のPM2.5問題。 2015年の観測以来、今年は史上最悪の数値を観測している。
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大陸続きの韓国は、中国からの大気汚染物質が風にのって入ってきやすい。
これにともない、韓国では4年前から空気の汚染度を測るようになり、その数値は年々悪化している。
非常低減措置
(c)MBN今年3月5日には、史上最悪の数値を記録し、初めて“非常低減措置”が5日連続で行われた。数メートル前の建物も霧がかかったように見えない状態だったのだ。
“非常低減措置”とは、PM2.5などによる大気汚染を減らすために広域自治団体で行う措置の事で、車の運転制限などを行うもの。
また、外出は極力しないようにという呼びかけや、学校での屋外授業の制限などを行うも、学校にいたっては新学期が始まったこともあり、まだ休校の措置などはとられていないという。
マスクを不思議がっていた韓国人
(c)連合ニュース数年前、韓国人は日本人がほぼ常時マスクしていることを不思議がっていた。韓国では、風邪などが流行っていてもほぼマスクをすることがなかったからだ。
だが、今回の大気汚染をうけ、人々の考えにも変化が起きている。
PM2.5が超微細粒子ということもあり、肺に入ってしまうと呼吸器などにも影響を及ぼす。そのため、PM2.5対策のマスクがバカ売れ状態となっているのだ。さらに日本のマスクも人気が高い。
3月6日には世界の空気汚染度ランキングで1位となってしまい、この先も空気の悪い状態が続くと見られる韓国。これが日常的なことにはならないことを願いたい。