tvN『夏休み』が、好調の滑り出しを見せた。
同番組は、一人で、または友人と一緒に、見知らぬ場所で旅行のような日常を楽しみながら、疲れた体と心のバランスを取り戻していく、大人のホームバカンスリアリティー番組だ。
出演者は、昨年映画『82年生まれ、キム・ジヨン』に出演した女優のチョン・ユミと、映画『パラサイト 半地下の家族』に出演した俳優のチェ・ウシク。
(c)『夏休み』放送画面キャプチャー
普段から仲の良い2人は、ソウルから離れた江原道(カンウォンド)にて1カ月間共に生活をする。
17日に初放送された『夏休み』の視聴率は、平均5.0%、最高6.3%を記録。また、tvNのターゲット層である男女20代~50代の視聴率では、平均3.9%、最高4.8%を記録し、地上波を含めた全チャンネル同時間帯で1位となった。
(c)『夏休み』放送画面キャプチャー
この日の放送では、チョン・ユミとチェ・ウシクが夏休みを過ごす家に出発するところから始まった。車の中からすでにウキウキな様子で向かい、少しすると海の見える白い砂浜をこえ、小さく静かな村に到着。これから1か月生活する家を見た2人は「すごく素敵」と、本音をもらしていた。
そして、健康的な夏休みを過ごすための2人の多様な過ごし方が目を引いた。2人は、庭で育てたトマトとバジル、スモモを使ってサラダに。そしてチョン・ユミは、おなかの調子がよくないというチェ・ウシクのために、麦を使った飲み物を作ってあげる様子も放送された。
この他にも、朝にはストレッチをし、就寝前には絵日記を書いて一日を振り返る様子も放送された。
豪華なお客様も訪問
(c)『夏休み』放送画面キャプチャーまた、この日は2人による招待でパク・ソジュンが参加。スイカと電気ハエ叩きを持って現れたパク・ソジュンを出迎えた2人は、ウェルカムドリンクとフルーツでもてなし、パク・ソジュンは、持参したスイカを食べやすいように切ってあげる姿を見せたかとおもいきや、チョン・ユミがヨガに使うために持ってきたシンインボール(チベットの伝統楽器)をごみ箱と間違えて使用してしまうという、ちょっとおっちょこちょいな姿を見せたりと、終始和やかな放送となった。
(c)『夏休み』放送画面キャプチャー
日本家屋&日本のゲームに類似と批判
だが、穏やかなことばかりではなかった。
番組で使われている家屋について、視聴者から「日本統治時代に日本人が住むために建てられた家に似ている」と、苦情が殺到。
これに、制作陣側は公式Instagramで謝罪し「撮影前、1か月住めるようなきれいな所を探し、その町内で一番古い家を探した。屋根裏、3つの庭と、出演者らのいろいろな姿をお見せするのにふさわしいと考えたこと、家で過ごす時間が増えている現状にも合致する条件だと思い、この家に決めた」と解明。
「視聴者の皆さんが感じる不快感に対し、考慮することができず申し訳ない」とし「また、撮影を許可してくださった持ち主のおじいさん、おばあさん、そのほかの皆さまにもご心配をおかけし申し訳ない」と重ねた。
さらに物議をかもしたことがもう一つある。
日本の有名ゲーム『ぼくのなつやすみ』と類似しているという指摘だ。だがこれについては「該当のゲームは存じ上げない」とし「一切参考にはしていない」と伝えている。
ほのぼのとした地方での生活風景を見ることができる、ヒーリングのような番組に寄せられてしまった批判。“ゲームに類似している”、“使用家屋問題”という批判は、スタッフの事前確認で防げたのかもしれない。
少なくとも同番組は、芸能人らの自然な姿が垣間見える貴重な番組である。これからの新しいゲストが、どんな新しい姿を見せてくれるのか非常に楽しみである。