あらすじ
心を開かない夫マンセ(チョ・ミンギ)、自分をないがしろにする姑の横でも、一度も不平不満を言うことなく良妻賢母を貫いてきたヨンラン(チェ・シラ)。
夫が外で作った子ジホ(チュ・ジフン)を連れてきたときも明るい笑顔でその子供を迎えた彼女だったが、ピアニストの夢も、夫が経営する楽器製作会社プソングループの次期オーナーもすべて自分の息子イナ(チ・チャンウク)にすると心の中で強く思っていた。
ある日起こった火災でマンセは命を落とし、ヨンラン、ジホ、イナはかろうじて助かった。
火事のとき、ヨンランが自分の息子イナではなくジホを助けたのには、自分の息子のためのある策略があるからだった…。
しかし、ジホはこの事件をきっかけに、自分を助けたヨンランを慕うようになる。そして弟となるイナを、家族として大切にしながら生きていこうと心に決めるのだった。
ジホは偶然通りかかった道で少女タミ(チン・セヨン)と出会い、ピアノを弾くことになる。
彼は周囲の嫉妬やねたみを受けながらも、生まれながらに持った絶対音感、天才的な能力はもちろん、明るい性格と自信、そして音楽に対する情熱でピアニストへと成長していく。
そんな彼を許せないのがイナだ。自分から母、後継者の座まで奪い、さらには天才的な音楽能力を持つジホへの劣等感から、イナは海外へ出る。
14年後、彼は強い意志を持って韓国へ帰ってくる。奪われた母、後継者の座、そして唯一自分を癒し、笑顔にしてくれるタミを取り戻すために…。