あらすじ
金と欲望に包まれたポーカーで高い勝率を誇るギャンブラー オ・ス(樹/チョ・インソン)。
生まれてすぐ雪原にある大きな樹の下に捨てられ、別段意味もなく付けられた名前が"樹(ス)"だった。彼は、自分しか信じておらず、弟分のジンソン(キム・ボム)、自分と同姓同名でPLグループ会長の息子オ・ス(守/イ・ジェウ)とともに住んでいる。
オ・ス(守/イ・ジェウ)には妹のヨン(ソン・ヘギョ)がおり、彼のスという字は妹を守るという意味の"守(ス)"だという。
ヨンは6歳の時に視覚障害者となり、母と兄と別れてからというもの、父の会社を次ぐ唯一の相続人として、常に経営学を勉強するなど、努力の人だ。
そんなヨンの元に、兄から手紙が届く。ヨンはその手紙を持ってタクシーに乗り、手紙に書いてある住所へ乗せて行ってもらう。
手紙の住所に着いたヨンだったが、兄は不在。そこへオ・ス(樹/チョ・インソン)が現れ、ヨンに頼まれ手紙を読んであげる。
するとそこへジンソンから「いますぐ逃げろ!」という電話がかかってくる。樹(ス)の彼女のパトロンであるPJグループ キム社長の70億ウォンの横領が発覚したからだ。樹(ス)は、その濡れ衣を着せられたのだった。
逃げる途中、守(ス)と合流した樹(ス)だったが、守(ス)は車にひかれて死んでしまう。と同時に、ヨンの元へ父である会長の危篤を告げる電話がかかってくる。
兄がそこに倒れていることを知らずにタクシーを呼ぶヨン。その姿を樹(ス)は警察官に抱え込まれながら見つめていたのだった。
1年後…
樹(ス)は釈放され、再びポーカーで生計を立てようとするも、すでに賭博場への出入りは禁止されていたのだった。
そしてキム社長から雇われたムチョル(キム・テウ)から、70億ウォンに加えムチョルの取り分8億ウォン、計78億ウォンの脅迫を受け、振り向きざまに腹を刺されてしまう。
一方ヨンは、会長となりプレゼンをしていた。所詮名ばかりの会長であるヨン。
弁護士で会長の後輩であったチャン・ソンは、ヨンの兄を探していた。チャン弁護士は守(ス)が死んだことを知らず、樹(ス)を守(ス)と思い込み、樹(ス)も78億のために守(ス)になりすますのであった…。