あらすじ
1950年、ソウル通義洞。
漢医院の院長であるムリョンは、病弱で死の縁をさまよう我が娘を助けようと、厄除けの赤ちゃんを捜す。しかしその厄除けとして生まれた子どもがムリョンの娘と入れ替わり、二人の運命は大きく変わってしまう。
厄除けの赤ちゃんとして育ったムリョンの娘は4歳になった時、大邱(テグ)にいる厄除けの子の実母マンネのもとへ送られる。しかしすでに新しい家族を築いている母は彼女の存在を憎み、食べ物も与えず放置する。
空腹に耐えかねた少女は山参(サンサム)を食べて生き延びるが、それはマンネの夫であり高麗人参を採ることを生業としているボンチュルが大事にしていたものだった。500年前の大切な山参を食べたとして「参食(サムシク)」と呼ばれ、家族から軽蔑されるようになる。
彼女はその後自らの名前を「参生(サムセン)」とし、苦難の運命に立ち向かうようになる。
一方、1人息子が5代も続いたムリョンの家では唯一の娘であるグモク(ソン・ソンユン)が無作法で利己的な少女に育っていた。
大邱の家族から虐待を受けていたサムセンは、市場で薬草を売って生計を立てていたが、そこで自分と全く同じ薬草を売るドンウ(チャ・ドジン)と神経戦を繰り広げることになる。
しかしドンウは彼女の置かれている状況を知り、彼女を人知れず助けるようになる。
そんなサムセンはやがて家政婦としてムリョンの家へ出入りすることになる。
運命のいたずらで思わぬ道を進まなければならなくなったサムセンが、紆余曲折を経て漢方医への道を歩んでいく…。
※山参(サンサム)…山岳地帯の奥地に自生する朝鮮人参。