あらすじ
ソハン芸術財団の企画室長であるオ・ヘウォン(キム・ヒエ)は理事長であるハン・ソンスク(シム・ヘジン)の音楽、美術史の個人教師としての役割に加えて式典や秘密帳簿まで責任を負う忙しい毎日を送っていた。
ヘウォンは大学生の頃、腱鞘炎が悪化してピアノを止めることになったが、それでもピアノを諦められずに芸術高校の同級生であるソ・ヨンウ(キム・ヘウン)のルームメイト兼付き添いとして留学に同行し、帰国後は芸術財団に入った。
そんな中、以前ソ・ヨンウと付き合っていたジュニョン(パク・ヒョックォン)と結婚したヘウォン。ヨンウが政略結婚したことを機に、夫ジュニョンが捨てられたと知りながらも、「愛し合った末の結婚」だと思うようにして、12年間夫婦生活を送ってきた。
そんなある日、ある動画サイトでピアノを弾くイ・ソンジェ(ユ・アイン)の動画を見つけた。
顔は映っておらず、手しか見えないその動画だったが、気になることがありメッセージを送った。
「病院に行ってみて。腱鞘炎だと思うから」
ニックネーム"マックィ(詰まった耳)"から突然送られてきたメッセージ。
ソンジェは親切にアドバイスしてくれるマックィに親しみを感じて他愛もない話をするようになり、2人のメールのやり取りが始まった。
普段のソンジェは、バイク便のアルバイトをしながら暇な時にピアノを弾いているごく普通の青年だった。
初めは母親が仕事に行っている間に時間を潰そうと始めたピアノだが、いつの間にか上達していた。
ある日、バイトでコンサート会場に蝶ネクタイを届け、そこでソハン音大ピアノ科教授カン・ジュニョンと彼の妻ヘウォンに出会い運命が変わっていく…。