あらすじ
残酷な運命、悲しい恋愛。
暴雨の降り注ぐ都心で、多くの人が見守る中、組織のボスが目玉だけくり抜かれるという残酷なテロ行為を受ける。その状況を作った張本人は、殺し屋 キル(チョン・ウソン)。幼い頃、苦しい生活を悲観した母が線路で同伴自殺をしようとしたとき、母の手を振りほどき逃げた道は、自分の道ではない他人のための暗黒街の殺し屋となることだった。
マルボロ、コーラ、サバルミョン、冷蔵庫の中いっぱいに入れられた現金、鋭利なナイフ一丁、YAMAHA V-MAXバイク、サルのチチとの交流、そして時折与えられる殺し屋としての任務代行だけが彼の生活の全てだ。行きつく場所がどこなのか、人生の意味も分からないまま行われる殺し屋の任務が終わると、道に残るのは札束だけ。
眠れない日を数日過ごし、その生活にも慣れてしまった彼は、いつからか深夜3時頃になると向かいのアパートに視線を向けるようになっていた。
夜の無聊さを癒してくれる、女性スハ(シム・ウナ)。キルにとっての彼女は、夜になるとルームサロンホステスとして働く、歌手を目指している、見知らぬ女性。だがある日、殺し屋の任務を終え道を歩いていると、酒に酔って倒れているスハを発見し、人生で初めて女性の香りを感じながら彼女を異性として感じ始める。
スハはそんなキルの感情に全く気が付いていないかのように自然と近づいてきた。2人の運命的な恋愛がついに始まるが、歌手の夢を諦められなかったスハは、結局キルの金を持ってどこかに消えてしまう…