あらすじ
在日同胞の父と日本女性ミチコの間に生まれたハナ(パク・シネ)。母ミチコは家業で継いだ小さな温泉を運営している。ハナがまだ幼い頃、雪の降る日に父が事故で死んだ。ある日、母が控え目に結婚について話した。温泉に出入りしていた韓国人男性。ハナは母の幸せのため嬉しそうに結婚を祝福する。新しい父が来て、新しい兄も付いて来た。
話もしなくて笑わない新しい兄ユンソ(イワン)。ハナは不慣れな土地、見知らぬ人々の中で孤立していくユンソの辛さを感じとって、ユンソに近づこうと努力する。手探りの韓国語でユンソに絶えず話しかける。固く閉ざしたユンソの口を開かせ、微笑ませ、ついに心を開かせる。
許されない兄妹間の愛。兄を愛してしまったハナ。自分の感情に驚き押さえようと努力もしたが、19歳、今まさに大人の入り口を超えようとするハナに冷静な判断で愛の感情を押さえるのは無理だ。ハナの心の中にはもうユンソお兄さんしかいなかった。全てを捨ててユンソお兄さんと一緒になろうと思うが、むしろユンソがハナを遠ざける。兄ユンソの本心をよくわかっているから最後までユンソのことはあきらめない、しかし悲劇的な運命は彼らの愛を許さなかった。