アメリカの民間貨物船が海賊に襲われ、積荷が強奪された。
実はその船は米軍のもので、極秘裏に作られた兵器を運搬していた。

アメリカ国防総省は直接介入を避け、釜山にいる元米国海軍将校カン・セジョン(イ・ジョンジェ)に白羽の矢を立てる。
カン・セジョンは密かにNIS(韓国国家情報院)に配属される。

兵器を奪った犯人は、東シナ海周辺海域を根城にする海賊シン(チャン・ドンゴン)。仲間を率い、冷酷非情な海賊行為を繰り返す、謎の人物として恐れられていた。

セジョンは、シンの素性を知る有力な情報をつかみ、捜査線上に浮かんだチェ・ミョンジュ(イ・ミヨン)という女性の捜索を開始する。
そして、遠くシベリアのウスリスク市にまで飛び、貧しい売春宿にいる彼女を発見する。

ドラッグ中毒になり、狂気と現実の境目をさまよっている彼女を看病しつつ、セジョンは彼女がシンの姉であり、シンが北朝鮮からの亡命者であることを知る。