あらすじ
警戒感すら感じさせる、雪深いヒマラヤの切り立った高峰。山へと続く長い道…その山へ進む人々、そして群れの透き間に見える男ヒョンテ。
ヒョンテは、眼差し一つで女性を誘惑できる男だったが、恋愛など眼中にない。ただ一晩を楽しむだけだった…
がらんとしたギャラリーの中で、写真に穴が開くほど作品を凝視しているヒジェ。ヒジェの前には、純白のヒマラヤ写真が絵のように広がっていた。
昔の恋愛の傷を癒すことができず、理解できない行動をする彼女。ヒジェは二度と男を信じたくない女性だった。
ヒョンテの昔からの友人クボンとジェチョル。彼らの恋人ヘリョンとミヨン。ヒョンテを含む彼ら5人は、いつも一緒で、楽しい時間を過ごす仲だった。
クボンはヘリョンのためなら周りの目を気にすることなく何でもできる快活さを持つ、見方によっては可愛い好青年だった。
だがクボンは、あるうららかな週末午後、5人一緒に遊びに行った帰りの道で交通事故に遭い、突如この世を去ってしまう…。
そうして彼が亡くなると、ジェチョルの隠してきた欲望が爆発!
友人の恋人ヘリョンに人知れぬ感情を抱いていたジェチョルは、信じられないほど積極的にヘリョンに近付き…誰かとの恋ではない“愛”そのものが必要だった女性ヘリョンは、ジェチョルの気持ちを受け入れている自分がいるのを悟るも、避けようとはしなかった。
一方、友人であり恋人だったジェチョルの変化にあきれ返るミヨン。ミヨンは自身の前で繰り広げられる2人の恋に憤りを感じるも、ジェチョルに愛を物乞いするほど愚かではなかった。
ヒョンテとヒジェ。彼らにとって恋愛は苦痛でしかなく、できることなら恋愛したくなかった。だが運命が彼らを出会わせたのは、やはり愛せよという意味で…?