あらすじ
OECD(経済協力開発機構)加入国中、最も労働時間の長い国1位に位置づこうとしている国、韓国。大方の国民は忙しく毎日を送っているのが現状だ。そのせいか、旅行へ行くと“何を感じたか”よりも“どれだけ多くのものを見れたか”の方が重要で、多くの場所を回れたことの方が自慢になるという…。
そんな国民性にマッチした旅行タイプが、“パッケージツアー”!朝8時に集合し、夕方6時に解散。出勤するかのごとく集まり、忙しく観光をしているうちに“退勤時間”。たくさんのものを見たことで、その達成感は大きいが、体はクタクタ。もっとたくさんのオプションを追加したいが、そこまでしてしまうと、まるで軍の訓練だ。
ドラマは、この“パッケージツアー”に焦点をあてて、進んでいく。
主人公は、観光地フランスでツアーガイドをしているユン・ソソ(イ・ヨニ)。彼女がツアーガイドになるきっかけとなったのは、高校生の時だ。付き合っていた先輩の後を追ってフランスへ渡るも、あろうことか捨てられてしまった。父の反対を押し切ってフランスに渡った手前、韓国に戻れるはずもなく、途方に暮れるソソ…。
そこで彼女がアルバイトとして始めたのが、ツアーガイドだった。それが始まりで今では職業となり、いろいろな事情を抱えた旅行客のガイドを務めている。そして今日、彼女は新しい仕事のためフランス空港へ向かった。ガイドするのは、団体韓国人観光客。
参加者の多くはカップルだったが、ただ一人、単身で参加していた男性がいた。サン・マル(ジョン・ヨンファ)だ。つい目で追ってしまっていたソソだったが、その彼、なぜか入国審査で足止めされている。事情を聞くと、以前、同姓同名の人物が逮捕された記録があるからだという。
入国審査スタッフが質問するも、なぜか一切答えようとしないサン・マル。そして彼の態度に、他の観光客からは怒りのクレームが。
ソソの、前途多難なツアーが始まろうとしていた…。