あらすじ
祖父の代から市を支配する“権力者一家”に生まれた幼い兄弟、兄チャン・ギソ(キム・ソンギュン)と、弟チャン・ジュンソ(チン・グ)。2人にとって、一家の大黒柱である父は偉大な存在だった。「市は父のおかげで成り立っている」と信じて疑わなかった。
だがそんな幼少期、2人は、部下を殺害する父の姿を目撃してしまう…。
「これまで信じてきた父の存在は偽りだった」
そう悟った弟ジュンソは、父の支配するこの市から、一人抜け出すことを決心する。
そしてジュンソは、知らない世界で一人苦しみながらも懸命に生き、人生で一番愛する妻と出会った。これまでの支配された世界とは違う、普通の人間としての人生を生きていくこととなった、はずだったのに…。
ある日、妻が何者かに殺害されたのだ。
そして知った真実。
ジュンソの知っていた妻の全ては、偽りだった。なぜ彼女は嘘をついて近づいてきたのか、彼女は本当に自分を愛してくれていたのか…その真実を暴くため、追及していくジュンソ。
一方の兄ギソは、悪魔のような父を恐れながらも後を継ぎ、父のような権力者へと変貌していく。生きていくために、本来の臆病な自分を捨てるしかなかった。殺人鬼の“父”と同じ道を歩むしか…。
ギソは、自分を捨てて一人逃げた弟を憎んでいた。それでも、いつかは兄弟で支配者となることを夢見て…憎しみの心は捨て、ジュンソに連絡を取った。
しかし、その再会は仇となった。
真実と裏切りが交錯し、2人の間に亀裂が入る。ギソは再び“父”の顔へと変貌していく…。