あらすじ
賭博の現場に突如、警察が現れた！慌てふためき、蜘蛛の子を散らすように逃げて行くのは、ここに入り浸っていた詐欺師たちだ。
サ・ドチャン（チャン・グンソク）は、後に残った大金を見てほくそ笑んだ。検事に見えるその格好はただの扮装で、周りの警察官は彼の仲間。
そう、これは、賭博場を食い物にする詐欺師チームをこらしめるために、彼が仕組んだ大舞台。彼もまた、詐欺師なのだ。それも、詐欺師に詐欺を働く“天才詐欺師”…。
一方、“本物の”検事であるペク・ジュンス（チャン・グンソク）は、何者かに命を狙われ、カーチェイスに巻き込まれていた。運命のいたずらか、彼の顔は詐欺師サ・ドチャンと瓜二つ！
激しいカーチェイスの末、ハンドルをさばき切れずに車ごと海に転落してしまうペク・ジュンス。沈みゆく車体から、どうにか脱出に成功するが…そのまま気を失ってしまった。
幸いジュンスは生きて救出されたが、仲間のオ・ハラ（ハン・イェリ）検事は直感した。この事故には不審な点が多い。もしや何者かから命を狙われているのでは…。オ・ハラは、誰にも知られない場所にジュンスを移動しようと提案する。
後日。
次の詐欺を働こうと、空港へと移動するドチャン。
そこに、運悪く、数日前に賭博場で騙した詐欺チームと遭遇！本物の検事ではないのではと怪しむ詐欺チームに対し、ドチャンは冷や汗をかきながら、「本物だ」と嘘を吐き続ける。だが、詐欺チームは本当かどうかを確かめさせろと、全く怯む様子はない。
だがこの時すでに、ドチャンは自分と瓜二つの検事“ペク・ジュンス”の存在を耳に入れていた。こうなったら、“ペク・ジュンス”を使うしかない。ドチャンは仕方なく、騙せるところまで騙そうと、とうとう警察署まで来てしまった…。
受付にて「ペク・ジュンス」と名乗ると、運よく仲間を呼んでもらうことに成功した。現れたのは、ペク・ジュンスの後輩検事、オ・ハラだった。
いくら似ているとはいえ、不審に思われるだろうか…。勘のいいハラは、すぐにドチャンが偽物だと気付いた。が、顔には出さず、機転をきかせてドチャンを助けてくれたのだ。
検事であることを証明することができ、なんとかその場をやり過ごすことができたドチャンだったが、ハラがそれを見過ごすわけがない。ハラには、企みがあったのだ。ドチャンの窮地を助けた代わりに、こう頼んだ。
「ペク・ジュンス先輩の代わりになって」
驚くべき依頼を受けたドチャン。果たして依頼の内容とは…？
