あらすじ
生まれてきてはいけない子が生まれてしまった…。
高麗末。
1人の妊婦が、お腹の子は不可殺(妖怪)に呪われたと語り、自ら首を吊って命を絶った。
だが、その体から赤ん坊だけ出てきてしまい、この世に生を受けるも、名前も付けられず父親にも捨てられ、10年間一人で生きてきた。
ある日、村人の一人が殺害される事件が起き、村人らは不可殺の呪いがかけられた子どものせいであると騒ぎ始める。
さらには巫女までもが「その子どもを求めて不可殺がやってきた、村人は全員殺される」と語り、全員が子どもを殺そうとした。
だが殺されかける寸前、身代わりとなり切られ、命を絶った女性がいた。
その女性の死を悔やむ間もなく、そこを通りかかった将軍により子どもは助けられ、ファルという名前をもらうのだが…。