あらすじ
時は1648年、朝鮮王朝時代—。
王が世子を毒殺したという噂が流れ民衆が動揺するなか、左議政※のイ・ギョンスク(キム・ウンス)が勢力を得て、反対派を厳しく取り締まっていた。
一方、逃亡した奴婢を捕らえることを生業としている「推奴(チュノ)」のイ・テギル(チャン・ヒョク)は、金に目がない冷酷な男として名を広めていた。
わき目もふらず「推奴」の仕事にだけ熱中しているように見えるテギルだが、彼が奴婢を追うにはわけがあった。
10年前、テギルの一族を滅ぼした下男とその娘の行方を追っていたのだ。
娘の名はオンニョン(イ・ダヘ)。
テギルが両班※の息子だった頃に出会った奴婢だ。
10年が経った今でも、テギルの心にはオンニョンがいる。
それは裕福な過去を取り戻したいがための復讐なのか、彼女に対する思いなのか、彼自身も知らない。
当時最高の武将と称えられていたソン・テハ(オ・ジホ)は、イ・ギョンスクが実勢を握ったことでぬれぎぬを着せられて奴婢にされ、脱出先でオンニョンに会い、同行することになる。
追う者と追われる者、
今まで描かれたことのない奴婢と「推奴」の追撃が始まる!
※左議政(サウィジョン):朝鮮時代の最高行政機関『議政府』で、正一位の官職。
※両班(ヤンバン):高麗・朝鮮時代の上流階級