あらすじ
時は17世紀半ば、中国の清王朝に国土を蹂躙された直後の疲弊した朝鮮。
法と秩序が崩れている隙を狙い、最下位階層だった賤民たちは反両班※1組織「剣契」※2をつくって、略奪・殺人を繰り広げていた。
「剣契」に殺された父の復讐をするため生涯をかける、捕盗庁※3従事官※4のヨンギ(チョン・ジニョン)。
ヨンギの取締りにより「剣契」に属していた父と兄が処刑され、孤児になってしまったトンイ(ハン・ヒョジュ)は、聡明な頭脳と「剣契」の若頭チョンス(ペ・スビン)の献身的な支えを受けて宮女に抜擢される。
朝鮮王朝建国以来300年ぶりに王権を確立した第19代国王スクチョン(チ・ジニ)。
そして、幼い頃から政治に長け、やがて朝鮮王朝の中興期を開いていく第21代国王ヨンジョ。
朝鮮時代最下位階層の「賤民」の身分で生まれ、宮女からスクチョンの側室に、さらに国王ヨンジョの母になったトンイの波乱万丈な運命が描かれる。
※1 両班(ヤンバン):朝鮮時代の貴族階級
※2 剣契(コムゲ):朝鮮後期に実存した秘密暴力組織
※3 捕盗庁(ポドチョン):朝鮮の警視庁
※4 従事官(チョンサグァン):朝鮮の警部