時は1950年。

富豪のイ・チド(ソン・ギユン)家と、貧しくも清廉な校長をつとめるシン・ヨンソク(ハン・インス)家を舞台に物語は始まる。

チドの娘エリム(キム・ジョンナン)の婚約式前日に朝鮮戦争が勃発し、チド一家は家の財産をまとめて南に避難を始める。

避難中、エリムの妹ジョンリム(キム・ジヨン)と祖父が爆撃に巻き込まれてしまうのだが、幸いヨンソクの長男ヒョンウ(イ・セチャン)のおかげで命拾いする。

しかし、この最中にジョンリムは一家の全財産が入ったカバンを失くしてしまう。

富豪だったチド家は不意に貧しい生活を余儀なくされ、今までの生活とのギャップに戸惑う。

一方、偶然チド家のカバンを拾ったヨンソクは、お金に目がくらんで、清廉な校長から冷徹な貸付金融業者へと変わっていく。

ビジネスセンスを持った次男ヒョンシク(ソン・イルグク)はヨンソクを補佐し、己の野望を燃やしていく。

だが、教育者の父を尊敬していた長男ヒョンウ(イ・セチャン)はそんな父に幻滅して、自分が志す清廉な教育者の道を突き進んでいく。

避難地の釜山でエリムに目を付けたヒョンシクは、エリムをものにして妊娠までさせてしまう。

現実から逃げず志を曲げない純粋なヒョンウと、野望に満ちたヒョンシクの兄弟間の葛藤。

そして、その兄弟を巡るエリム、ジョンリム姉妹の恋の行方はいかに!

お金を失くしたものと得たものの運命を軸に、愛と許容、和解を描く!