ひき逃げ事件を起こした兄の代わりに服役を終え、刑務所から出所したばかりのジョンドゥ(ソル・ギョング)。

久しぶりに家に帰ってきたジョンドゥだが、家族の態度は冷たい。

ある日、ジョンドゥは被害者の家族を訪ねるのだが、被害者の家族はすでに引っ越しており、脳性まひを患っている女性コンジュ(ムン・ソリ)が一人暮らしをしていた。

後日、再びコンジュを訪ねて性的暴行を加えるも、コンジュが失神するとやめるジョンドゥ。

生まれて初めて男性に襲われるという恐ろしい経験をしたコンジュだが、なぜかジョンドゥに連絡してしまう。

体が不自由だったコンジュにとって、部屋に飾ってあるオアシスの絵に魔物が侵食するかのごとく影ができるのが堪らず、一人で迎える夜が何よりも怖かったのだ。

そうして、世間から疎まれる存在の2人は、今まで味わうこともなかった普通の恋愛をはじめるが、運命は残酷な方向へと進んでいく。

2002年、「第59回 ベネチア国際映画祭」で監督賞をはじめ5つの賞を受賞し、イ・チャンドン監督とソル・ギョング、ムン・ソリを一躍スターにさせた名作品!