あらすじ
7年ぶりに外出許可が降りた囚人番号2537番。
エナ(タン・ウェイ)は、母親の葬儀に参列するためにシアトル行きのバスに揺られていた。
あわてて乗り込んできた韓国人男性フン(ヒョンビン)から乗車賃を貸してほしいと言われても、エナの表情は変わらない。
「お金は返さなくて結構ですから。」
彼女は数日後に刑務所に戻らなければいけないのだ。
7年ぶりの故郷はエナだけを残してすっかり変わっていて、心もとない彼女は結局きびすを返してしまう。
女性をエスコートしてお金を稼いでいるフンは、誰かに追われながらも、再会したエナを得意げに連れ出す。
「俺に会って楽しそうにしていないお客さんは初めてだからさ、割引してあげるよ。今日一日。」
いたずらに始まった2人の時間は思いのほか心地良く、エナは平穏を感じる。
好奇心に満ちていたフンの眼差しが真剣なものになり、エナの顔に笑みが浮かぶようになった頃、フンは何者かに追われ、エナには刑務所に戻る時間が刻一刻と迫ってくる…。