あらすじ
韓国の歴史上、最も優れた君主と称えられている李氏朝鮮第4代国王、世宗大王※1。
「訓民正音」※2を制定した聡明な王は、コンプレックスとトラウマを抱えていた。
父王・太宗※3は、王権を強化するために兄弟や臣下を徹底的に排除して国を整備し、息子である世宗にも強くあたった。
幼い世宗(ソン・ジュンギ/子役、ハン・ソッキュ/大人役)は太宗(ペク・ユンシク)のそばで犠牲者を悼み、何もできない己を嘆くばかりだった。
心優しく、何よりも義を重んじる世宗。そんな彼を心から憎む人物もいた。
奴婢の身分で生まれながら、武術を磨いて宮廷入りを果たしたカン・チェユン(チャン・ヒョク)だ。
実の父親が殺されてからというもの、チェユンは父親を死に追いやった世宗に復讐心を燃やし、剣術や暗殺法を習得して王都・漢陽※4へと入り復讐の時を虎視眈々と狙っていた。
このとき、彼はまだ知らないのだった。
世宗こそが太宗の命に背いて、奴婢のチェユンを救った張本人だということを…。
過去の事件をきっかけに世宗は初めて太宗に歯向かい、一歩を踏み出す。辛らつな言葉を受けながらも学問を研究しつづけ、太宗崩御後も苦悩しながら執政に当たった。
幼さが残っていた世宗は立派な君主に成長し、力強い眼差しはそのままに、チェユンもたくましい青年へと変貌して再会を遂げる。
実録には書かれていない世宗大王の裏側と「訓民正音」制定までの背景、「訓民正音」に接した市民たちの反応を、ハン・ソッキュ、チャン・ヒョク、ソン・ジュンギ、ペク・ユンシクら演技派俳優が描く!
※1 世宗(セジョン):李氏朝鮮の第4代国王。
※2 訓民正音(フンミンチョンウム):世宗が制定した文字。現在の「ハングル」。
※3 太宗(テジョン):李氏朝鮮の第3代国王。
※4 漢陽(ハニャン):李氏朝鮮時代の首都。現在のソウル特別市。