あらすじ
時は70年代。
美大生のソ・イナ(チャン・グンソク)は、モネの絵のようにやわらかく、日差しのように温かい微笑みを持った少年。天才的な絵の実力がありながらも、趣味にしておくにはもったいないほどの作詞作曲の能力も持ち合わせている。
彼はある少女が落とした日記を読んでは胸を痛めていた。
そして彼は彼女に一目ぼれした。
ある少女とはストレートの長い髪、白い肌の地味で清楚なキム・ユニ(ユナ)。まるで歌の中に出てくるような彼女は、幼い頃に両親を亡くし、おばあさんに育てられた。そんな彼女が本音を打ち明けられるのは日記帳だけなのだ。
ある日、イナは雨の中図書館の前で待っているユニを見つけ、二人で傘に入り初めてゆっくり話をし、映画を見に行こうと約束をする。すでにそのときには二人の間には温かい空気が流れ始めていた。
二人は大学の友人たちと合コンに参加、ゲームで二人はカップルになりかけるが、ドンウク(キム・シフ)がユニを気に入ってしまい、横取りしてしまう。
それから二人の間には微妙な空気が流れ始め、イナはユニに冷たく当たってしまう。
一方、時は2012年。
イナの息子ジュン(チャン・グンソク)はそのルックスとユニークな作品で人気を独り占めしているフォトグラファー。
常に自信家で、恋愛に対しても業界で「会って3秒で誘う」と噂が立つほどのプレイボーイだ。
しかし、父イナは自分の初恋を忘れることが出来ないことに苦しみ、心に痛みを抱えていた。
ジュンは仕事で北海道へ。
ユニの娘であるハナ(ユナ)は明るく元気でおしゃべりな少女。日本の農科大学でガーデニングを専攻しながら、常に胸の中に初恋の思い出を秘めている母ユニのために、その初恋相手を探そうとしている。
そんなジュンとハナが北海道で出会う。
純粋なハナをファインダー越しに覗いたジュンは心臓が止まるほどの衝撃を受け、心が乱れていく。
四季シリーズでおなじみのユン・ソクホ監督が5年ぶりに手がる純愛ストーリー。
70年代の純粋なアナログ恋愛と、2012年の流れの速いデジタル恋愛を、水彩画のような映像でつづる。