映画『呼吸』に出演した女優ユン・ジヘが、撮影当時の現場の劣悪な環境について暴露して注目を浴びている。 ユン・ジヘは14日と15日の二日間にわたって、自身のInstagramを通じて主役を演じた映画『呼吸』の異常な撮影現場について告白した。彼女は当時の現場について「持ち主のいない現場」、「不幸ポルノそのもの」だったと表現した。 同映画は、子供を拉致したジョンジュと拉致されたその日以降の人生がすべて崩れてしまったミングが、12年ぶりに再会したことから繰り広げられる物語を描いた作品だ。 彼女は14日、「現場自体が苦痛だった」として「私の演技人生の中で体験したことがない、体験してはいけないさまざまなことがあった」と明かした。 続いて「この映画は不幸ポルノそのものだ。そのような形で進行された作品は、結果だけ良ければ良い映画なのか。この映画の主を名乗る彼らは、名作、傑作、怪しげな、重みのあるなどの表現を使う資格さえない」と声を高めた。 また、彼女は15日も再度文章を更新し、「私はお金のことは別にしてこの作品に参加し、最初はノーギャラでオファーを受けた。だが、私は犠牲、情熱の象徴のようにみなされるノーギャラという言葉がとても嫌いなので、形式的でも受け取らなければならないと伝え、金額を受けることになった」として「労働だと考えたら最低賃金にもならない形式的な金額であり、私に入金されたのは数十万ウォンだった」と説明した。 続いて「最小限のセットしかない現場でそのすべての結果の責任は最前方に露出した俳優がすべて担わなければならなくなることで、過大なストレスを感じた」と付け加えた。 1979年生まれのユン・ジヘは、ソウル芸術大学校演劇科出身の女優。2014年の映画『群島:民乱の時代』で強烈なアクション演技を披露し、観客をひきつけた。 一方『呼吸』は映画振興委員会が設立した映画専門教育機関、韓国映画アカデミー(KAFA)で制作された映画だ。KAFAで制作される映画は主に一種の卒業作品形式であるため、低予算で撮影される。 記者:イ・ジョンホ 写真提供=ユン・ジヘInstagramキャプチャ (c)STARNEWS