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取材記事


Q.1960年代を舞台にした作品ですが、演じるうえで難しかった点は?
イ・ビョンホン:「1960年代を実際に生きたわけではありませんが、ある程度おぼろげながらその時代のことは残像として記憶しているので、当時の雰囲気を察することはできました。映画をご覧になるとわかりますが、その時代の状況は、イデオロギー的な部分で誤解され投獄されたり、スパイだと疑われて死に至るような人もいて、今の時代では理解しがたいようなことがあったわけです。
しかし、私がそういう部分もある程度理解できたのは、小学生の頃、歪曲された反共教育を受けた経験があるからです。今では状況が大きく変わって、真実に迫ることができる時代に生きています。
当時の人たちの姿をどう表現し演技するかということですが、時代や場所が違っても、基本的な感情は大同小異だと思います。違いがあるとすれば、当時は純情というものが残っていて、今の時代はクールであることが美徳です。当時は美しい愛というのはやはり純情であることだったと思います。その違いを考えながら演じました」



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