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取材記事


Q.キャラクターの紹介をお願いします。

ヒョンテ役を演じました。映画の主人公というには、つまらなくて、頑固で、真っ直ぐな人物です。聴覚障害者の妻と娘がいます。彼がどうやって聴覚障害者の妻と結婚したのか、どのように過ごしてきたのか映画では紹介されていないので、気になる人物です。一瞬にしてすべてをなくしてしまい、事件をえぐりだして行きます。

Q.2年ぶりの映画出演ですが、この作品への出演を決めたきっかけは何ですか?

シナリオが面白かったです。僕に与えられたキャラクターは少しつまらないのではないか。このつまらないキャラクターをどのように演じればいいんだろうと思いました。もう一度読んでみて、監督の考えと、どのように映画が出来上がるかが気になりました。またノワール風の作品に出演したいと思っていましたし、良い友達と一緒に良い映画を作りたかったです。

Q.ヒョンテ役は感情の変化が多いですが、大変ではなかったですか?

自分でもどかしいほど感情を大きく表さない人です。監督といろいろと話し合いながら演じました。もっと表現したい欲は強かったですが、キャラクター的にどこまで表現すればいいか、容易ではなかったです。

Q.涙を流すシーンは大変ではなかったですか?

演技はずっとして来ましたから(笑)。でも、簡単ではなかったです(笑)。

Q.釜山のあちこちを走り回ったそうですが、体力のために準備したことはありますか?

元々走るのが好きです。毎朝、走っているので、走るのは大変ではなかったです。走るシーンは、唯一ヒョンテの感情を表す場面でもあります。思っていることを表さない人物なので、誰かを追いかけたいのか、そうしたくないのか表現しないのですが、これは自分の感情をはっきり表すシーンで重要でした。監督から簡単ではないと言われましたが、その言葉通り数日間、走りました。靴下の選択を間違って、軍靴を履いて走りました。ずっと走っていたら、膝が抜けるようで、骨盤がねじれたりしましたが、今は大丈夫です。

Q.男らしいキャラクターは久しぶりだと思います。ノワールジャンルの難しかったところは何ですか?

今までラブストーリーやロマンチックコメディなど、軽いキャラクターが多かったです。そういうキャラクターよりヒョンテの方が僕にもっと似合うと思います。僕はつまらないですし、真面目な方ですので(笑)。ノワールといい、プレッシャーを感じたり、難しかったことはなかったです。今まで演技をしてきながら感じたのは、作品をするたびに自分の中にある新しい姿を引き出していて、ときめいています。どんな姿が映るか楽しみながら臨みました。



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