Q:ご挨拶をお願い致します。

お忙しい中、たくさんの方々にお越しいただきありがとうございます。映画『インサイダーズ/内部者たち・ザ・オリジナル』のときも上映時間が長く(180分)トイレの問題がありましたが、この映画もかなり長い(143分)ので…その点が心配でした(笑)。(エンドクレジット後の)最後のエピローグも見逃さずご覧になっていただけたのかが、気がかりです(笑)。

Q:イ・ビョンホンさんは“演技のマスター”と呼ばれていますが、この映画を通して“ヒット作マスター”となれると思いますか?映画を観た感想と、興行成績の予想をお願いします。

映画に参加して苦労した方々は誰しもがヒットを望みますが、それは一人の人間の力でできることではありませんので…興行成績についてお話しできることはありません。この映画は現実をよく反映していると思います。これまでの、そして今起こっている様々な事件との共通点を感じられると思います。日常に疲れている方々にとって少しでも痛快な気分になっていただき、慰労を与えられたらと望むばかりです。

Q:役作りのためにどんな準備をしましたか?

参考になる方が世の中に溢れていて、ロールモデルには困りませんでした(笑)。悲しむべきことですけどね。ただ、特定の方をモデルにしようとはしませんでした。白髪やメイク、衣装を見ると分かると思いますが、この姿で連想される人物はいないと思います。こういう人間は果たしてどんな思考で、何の目的でこのような人生を生きるんだろうか、ということを掘り下げました。役への理解が完全には至らず、監督とたくさん話をしました。最終的に、こういう人間は思考の構造が一般人とは違うのだと割り切りました。そうしたら少しは演じやすくなったと思います。