続いてのステージは、優しいイメージと伸びのある透き通った声を持つ、チョン・セウンの登場だ。
MXMと同じく、『PRODUCE101・シーズン2』出身のチョン・セウン。日本は2回目だが初めての東京のステージだ。MCのヒョンジェが、「甘く優しい歌声に癒されてください」と紹介したその声は、1曲目の「IRONY」でオーディエンスを唸らせ魅了した。
歌い終わるとセウンは、「僕の歌が皆さんの力になれたら」と客席に目を向けると、ファンが手にしているポニョ(アニメ映画『崖の上のポニョ』のキャラクター)を見て「ポニョに似てますか?」と流暢な日本語で笑わせた。
「Toc,toC」では「セクシーを担当しているチョン・セウンを呼びたいと思います。あまり期待しないで」と言いつつジャケットを使ったパフォーマンスを披露。その瞬間ファンの悲鳴が響いたが、セウンは「セクシーだった?ジャケットがはだけた時、笑っちゃいました」と茶目っ気を見せた。
「デビューして1年。この曲はデビューのきっかけになった曲です。初めて東京に来たのでその時の気持ちを思い出して」と「JUST U」を情感たっぷりに歌い、水を一口含んだ。日本語で、「ありがとうございました。次の曲は皆さんのために用意しました。どんな曲だと思いますか?説明なしに聞いてください」とギターを手にすると、「夢ならば~」で始まる米津玄師の、「LEMON」を歌いだした。
この選曲に客席から悲鳴が起こるも、彼の声を聞き漏らすまいと、すぐに静まり返り彼の癒しの歌声が会場中に響き渡った。歌い終わるとホッとした顔を見せ、日本語で、「僕の日本語どうでしたか?まだ下手ですが、一生懸命頑張りました」と語ると、「次はどんな曲を歌うか楽しみにしてください」と笑った。
次に一転してキュートな笑顔を振りまきながら爽やかに、「EYE 2 EYE」を歌うと、日本語で「これからも力になる歌を歌うために、もっと頑張るセウンになります」と挨拶をし客席から大きな拍手が起こった。
続けて、「次は僕も作詞に携わった曲です。“新しい何かを発見する”という歌です”」と話すと「20 Something」を爽やかにそしてリズミカルに歌いステージを盛り上げ、次のアーティストに繋いだ。