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取材記事

映画『暗数殺人』マスコミ試写会


Q:お2人の緊張感溢れる対立が見所でしたが、演じながらどうでしたか?

映画『暗数殺人』マスコミ試写会
キム・ユンソク
(c)m-up


キム・ユンソク「この作品と一番近いのは『チェイサー』だと思います。殺人犯チ・ヒョンミン(ハ・ジョンウ)との闘いを“UFC(アメリカ合衆国の総合格闘技団体)”とするならば、今回のカン・テオとの格闘はテニスです。強烈なサーブで相手を抑えたりできるテニスの球を激しく打ち合っているような。でも実はその中でUFCをやっているのだと思います。

刑事物というのは映画的にも気軽に扱えるジャンルだと思います。映画として作りやすい素材ですよね。正義が勝つ痛快なストーリーは作りやすいですが、この映画を作りながら“そうはしなくても立派な作品が作れるんだな”と感じました。執念と情熱で休むことなく進んでいく姿が気に入りました」

映画『暗数殺人』マスコミ試写会
チュ・ジフン
(c)m-up


チュ・ジフン「大先輩過ぎたのと年の差も少しあったので(笑)、最初は緊張もしましたし、尊敬する方に会うと恐れ多く感じるじゃないですか。そんな感じがあったのですが、現場ではカステラのような先輩でした。甘くて(笑)。

慶山道(キョンサンド)のご出身なので、僕の方言の細かいところまで遠慮することなく指摘してくださり、先輩を信じて僕がやってみたかったことを全てやってみた気がします。千手観音のように全てを受け取ってくださり、楽しく一生懸命演じました。撮影自体も面白くて楽しかったと言うより、熾烈にやり取りする空気を一つずつ作り上げていく喜びがありました。撮影が終わって食事しながらお酒を飲み、そこで交わした話も温かく、気分が良かったです」

Q:チュ・ジフンさん、減量されたり坊主にされたりと、イメージ変化が印象的でしたが、カン・テオをビジュアル的にどう表現しようとされたのですか?

チュ・ジフン「メイクをしなかったのでクマが目立って痩せて見えたのだと思います(笑)。むしろ5キロ太りました。肉弾戦とまでは言いませんが、見た目は恐ろしくもだらしない姿を出したかったです。髪が短いというのは台本に書いてありました。

監督に坊主を提案したら、ちょうど監督もそう思っていたけど強要するようではないかと思って言わずに我慢されていたそうです。回想シーンもあって、もう少し細かく変化を与えたかったのですが、撮影をしてみたら、多くの変化を与えるよりも変曲点を一つくらい入れるのが良いと思いました。

台本を読みながら、このキャラクターに興味を抱きました。真実と嘘、自身の大きな目標とそれ以前の金品の要求など、刑務所の中での社会生活で、強いふり?見栄っ張り?そういったもののためにいろんな物品を要求する部分が興味深かったです。もう少し繊細にやろうとしたのですが、現場で先輩とリハーサルして実際に撮影に入ったら、やり取りするときの感情と掛け合いが激しく流れていき、準備していたものは意味がなくなりました。そのまま流れに任せていきました」



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