【作品概要】同映画は、目眩と耳鳴りが常にある30歳の契約社員女性ソヨン（チョン・ウヒ）の社会的な関係、恋愛関係、家族関係が次々と崩壊しながら味わう心の破局を描く。

Q：ご挨拶をお願いします。


チョン・ウヒ「アンニョンハセヨ、ソヨン役を演じたチョン・ウヒです」


ユ・テオ「ジンス役を演じたユ・テオです。映画をどんな風に観ていただいたのか気になります」


チョン・ジェグァン「グァヌ役を演じたチョン・ジェグァンです」

Q：チョン・ウヒさん、限界に近い感情を表現する上で、難しかった点はありますか？

チョン・ウヒ「難しいというより、経験した世代（年齢）なので、現実で感じた部分をよりリアルに表現しようと努力しました。限界に近い感情を積もらせていく役なので、現場では（役の）感情を逃さないようにしていました。前後の状況と感情を繋ぐことに集中しようと努力しました」

Q：キャラクターの解釈をどんな風にされましたか？

チョン・ジェグァン「グァヌは生の意志を持っている天使だと解釈しました。ウヒ姉さんと監督から天使に関するレファレンス映画をアドバイスしてもらい、参考にしました」

ユ・テオ「履歴書を書きました。ジンスはどうやって育ったのか、彼の秘密めいた趣向がどうやってできたのかなどを考えました。ジンスはソヨンに同情心を感じていると思いましたし、ジンスにとってソヨンは安定感の象徴だったと思います。これ以上はネタバレです（笑）」

チョン・ウヒ「関係について考えました。恋人、家族、社会生活、それぞれが綱で繋がっていて、映画が進むにつれ綱が一本ずつ切れていき、崩れていくような感じがします。

そんな中、綱で繋がっていない、ジェグァンさんの言葉通り何の関係もない天使に救われるような、そんな感じがしました。

私はキャラクターをよく動物に例えまるのですが、今回は大きな水族館に閉じ込められているイルカのような感じを受けました。高層ビルの厚い外壁の中で1人だけ孤立していて、不安を感じていると思いました。そういった感情をどうすれば現実的に表現できるか工夫しました」