Q:ハ・ジウォンさん、シェフ役を準備していて難しかったことはなかったですか?
ハ・ジウォン「私の演じるシェフは、お菓子作りも上手で、韓食もできるイタリアンシェフです。3月からお菓子作りとイタリア料理を習い、田舎(の親戚の家) に行ってキムジャン(キムチを漬ける行事)も作り、合間合間に母から韓食も習いました。料理をしてみたらシェフさんたちのいる空間が気になり、シェフの服を着てレストランの厨房に補助で入ってパスタを作ってみたりもしました。その空間のリズムが本当に早く、オーケストラのようでした。火の前で料理されているシェフの皆さんは本当に尊敬です。
お忍びで行ったのですが、何人かのお客様にバレたりもしました(笑)。とても良い経験となり、その空間で感じたものが、チャヨンとして料理するときにすごく役立ちました」
Q:三豊百貨店崩壊事故(※)の遺族役を演じられましたが、どういった気持ちで演じられましたか?
※1995年6月、ソウル瑞草洞に位置した5階建てのデパートが、手抜き工事が原因で突然崩壊した事故。
ユン・ゲサン「作家さんは、こういったことが時間が経つと忘れられ、消えてしまうことを残念に思われているようです。詳細なことは扱われていませんが、誰かしら記憶していなくてはいけない、二度と起きてはいけないことだという気持ちで演じました。その中で 作られるまた違う縁があります。終わりと始まりについての話のように思えました」
ハ・ジウォン「初めてシナリオを読んだとき、心を濡らす雨のように胸に響き、涙を流しました。この世知辛い世の中で、ヒーリング、温かい癒しをくれるドラマだと思います。この時代に必要なドラマ、ヒーリングとなるドラマを作るために三豊百貨店を重要素材として使ったんだ と思います」
Q:チャン・スンジョさん、今回の役を通してどんな姿を見せたいと思っていますか?目標を教えてください。
チャン・スンジョ「ジュンが世間に馴染んでくれたら、混じりあえるようになってくれたら良いなと思いました。神経質で気難しい人物が、誰かによって神経質ではなくなり、世の中に馴染んでいく過程を表現したいということが大きな目標です」