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取材記事

【作品概要】
自ら命を捨てた一人の生徒の手紙に加害者として名前が挙がった自分の子どもたちのために事件を隠蔽しようとする親たちの醜い素顔を描く。


Q:ご挨拶をお願いします。


ソル・ギョング「お会いできて嬉しいです。対面でお会いするのは何年ぶりか分かりません。さらに午前10時のマスコミ試写会も初めてです(笑)。早い時間にお越しいただきありがとうございます。よろしくお願いします」

チョン・ウヒ「またお目にかかりました。対面でお会いできて嬉しいです」

キム・ホンパ「お会いできて嬉しいです。早い時間ですが、参加していただきありがとうございます。5年ぶりに公開されることになりました。気が重くなるメッセージが含まれているのですが、(観客に)しっかり伝わってほしいです」

ソン・ユビン「早い時間にお越しいただきありがとうございます」

Q:ソル・ギョングさん、キム・ホンパさん、「校内暴力」は社会的な話題となっているので時宜にかなった作品ではないかと思いますが、実際、親としてこの作品がどんなメッセージを伝えられると思いますか?

ソル・ギョング「この物語が時宜にかなうという表現が正しいかどうか分かりませんが、今も繰り返されている事件ですし、これからも繰り返されそうで悲しいですが、改善されなければならない問題なので、ずっと繰り返し語り合わなければならないと思います」

キム・ホンパ「僕の息子は25歳の大学生です。中学、高校の頃、小さかったので誰かに殴られているのではないかと心配していたのですが、ある日、逆に息子が誰かを殴っているのではないかと心配になって、『学校生活はどうだ?』と聞いたことがあります。『特に喧嘩したり、ぶつかったりすることはないが、前、背が高い子にいじめられたけど負かしたことはある』と言われて、親としてよくやったとは言えなかったです。最初は被害者だったけど、結局加害者になってしまったんですよね。子どもたちは未来を夢見て、未来を作っていかなければいけないですが、それを忘れているのではないかと思います。それも結局大人の問題ではないかと思います。“校内暴力”は子どもの問題だと考えず、社会は子どもたちのために何をしてきたのか、親は子どもに何をしてあげたのかなどを一度振り返る時間になってほしいです」

Q:選択の瞬間が多かった作品だと思いますが、どんな思いで臨んでいましたか?また、自分ならどうしたと思いますか?

ソル・ギョング「息子を最後まで信じましたし、信じたい気持ちで撮影に臨みました。

僕ならものすごく葛藤したと思いますが、正直、よく分かりません」

チョン・ウヒ「ジョンウクは様々な選択の岐路に立たされていると思いながら演じました。臨時教師なので、先生として前に立つ資格や権利が与えられず、見守る立場だったので、観客と同じ位置にいる人物ではないかと思いました。加害者でも被害者でもない第3者としてどんな選択をするかを考えさせる人物だと思います。

ジョンウクは自分の未来を諦めて(被害者を助ける)選択をしましたが、実際の私ならどんな選択をするかは簡単に言えないと思います。劇中には短く出ましたが、母との関係もありますし、いろいろあるのでどうするか決めるまで時間が必要だと思います。この作品が伝えようとするのは“あなたならどうするか?”なので、観客のみなさんも考えてみてほしいです」

キム・ホンパ「清廉で、公と私をはっきり区分けし、誤った人は罰を受けなければならないと思いながら生きてきた人ですが、親のいない孫の未来を考えると苦しみ揺れて、結局間違った選択をしてしまいます。最後の裁判シーンでは到底頭を上げることができなかったです。監督から『顔を上げてください』と言われたのですが、『自分が恥ずかしくて到底顔を上げられない』と言い、最後まで頭を下げていました。

もしも僕だったら、とりあえず(息子を)めちゃくちゃ殴ったと思います。ですが、子どもの未来を思うと苦悩と葛藤に駆られると思います」

ソン・ユビン「ハンギョルとして撮影する時は(自己)合理化の連続でした。どんな行動をしても、仕方ないからと合理化しながら臨みました。ですが一方では、正気ではないことは確かだと思っていました。

もしも僕だったら、何事も正気で振る舞えなかったと思います。親友を裏切ることはしたくないですが、経験してみないと分からないことなので簡単に言えないと思います」



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