韓国の人気WEB漫画『チーズ・イン・ザ・トラップ』の実写映画が公開され話題を呼んでいるが、実は2016年にはすでにドラマ化されており、そのヒロインの描写の違いに注目が集まっている。
同名の人気WEB漫画を原作とした映画『チーズ・イン・ザ・トラップ』が、3月14日に公開された。同作は、先に実写化されたドラマ版とヒロインの描写がはっきりと異なっており、観客に二つの作品を比較する楽しみも与えている。
『チーズ・イン・ザ・トラップ』は、全てが完璧だがベールに包まれた男ユジョンと、平凡な女子大生ホン・ソルを中心に、キャンパスで繰り広げられる物語を描いたロマンススリラーだ。2016年にドラマ化されたが、さらに映画化までされるほど、韓国では絶大な人気を誇るWEB漫画だ。
そんな人気作品のヒロインであるホン・ソル役は、ドラマでは女優キム・ゴウン、映画では女優オ・ヨンソが演じている。
容貌より内面…キム・ゴウンのホン・ソル
ドラマ『チーズ・イン・ザ・トラップ』（邦題：恋はチーズ・イン・ザ・トラップ）で、女優キム・ゴウンが演じたホン・ソルは、原作のキャラクターの容貌とはあまり合致していなかった。しかし、ファンの関心を引き付けたのは役の内面・感情の演技力だった。
衣装などで平凡さを極大化させ、さばさばとした性格に見せることでホン・ソルの魅力を高めた。それだけでなく、特有のナイーブな性格を多彩に演じ、単純に「ナイーブ」を強調するというよりは、状況に応じて感情が変化する様子を上手く伝えドラマに活力を与えた。
原作ファンには少し見慣れないホン・ソルではあったが、可愛らしさと現実的な雰囲気で「キム・ゴウンだけのホン・ソル」を作り上げた。
容貌からシンクロ率100％…オ・ヨンソのホン・ソル
映画『チーズ・イン・ザ・トラップ』で、オ・ヨンソが演じたホン・ソルは、容貌から高いシンクロ率を誇っている。WEB漫画からそのまま飛び出したような雰囲気に、原作ファンからも大いに注目された。
映画版でのホン・ソルは、ドラマでキム・ゴウンが作り出したホン・ソルとははっきりと違いが描かれている。平凡でさばさばしているというよりも女性美が強調されている。愛嬌で武装したキャラクターではないが、容貌の面ではさらに原作に近いと言える。
オ・ヨンソ演じるホン・ソルも、見どころは表情演技だ。状況によって様々に変化する表情が、オ・ヨンソの顔に余すところなく現れている。
ドラマに続き映画として実写化された『チーズ・イン・ザ・トラップ』。それぞれの違う魅力を持ったホン・ソルが新しい見どころの一つと言える。