韓国では、男性は19~29歳までの間、国防の義務を遂行する「兵役」が義務付けられている。 そこで今、最も「兵役」「入隊」というワードで話題となるのが、日本でも多くのファンを持つ俳優チャン・グンソクだ。 なぜ彼が、そこまで世間の注目を集めているのだろうか? いまやチャン・グンソクは、入隊関連記事が出るたびに名前が登場するほど、記事の常連となっている。 その理由はずばり、彼が1987年生まれの31歳、韓国の年齢(数え年)では32歳で、本来ならば「兵役」の義務を終えていなければいけない年齢だからだ。同じ年齢で言えば、すでに除隊をして活発に活動しているイ・スンギ、チェ・シウォン、現在服務中のイ・ミンホ、チュウォン、チ・チャンウクなどがいる。 これに加え、入隊時期を延ばすような特別な理由(病気やケガ)なども彼にはないため、さらに世間の疑問の声が大きくなっている状態なのだ。 こういった世論の声を本人も分かっているようで、今年3月にドラマ『スイッチー世界を変えろ』の制作発表会にて「このドラマが入隊前最後の作品になると思う。だから責任感も大きいし、1シーン1シーン撮るごとに心の準備をしている。“人生キャラクター(※)”を作り上げるために、努力し続けている」と明かしていた。 ※自身が出演した作品の中で、最も素晴らしい演技をした役のこと そんな中、今月2日、チャン・グンソク入隊の知らせが報じられた。あるメディアは「7月19日に入隊する」と報じたが、その後他メディアでは「入隊日は19日ではなく16日である」と追加で報道。 だがこれらの報道を受けてチャン・グンソク側は、「まだ何も決まっていない」と声明を出した。彼の所属事務所Tree Jカンパニーは「まだ入隊日も出ていない状態。正確な日程が決まり次第、公式で発表する」と明かし、騒動が更に大きくなった。 結局、その後の6日、所属事務所が明らかにしたところによると、「チャン・グンソクは、兵務庁の身体検査で双極性障害(躁うつ病)と診断され、4級兵役判定を受けて7月16日の入所後、兵役の義務を履行することになった。これに伴い、社会服務要員として2年間代替服務する予定」とのことだ。 所属事務所は「チャン・グンソクは2011年、大学病院で初めて双極性障害の診断を受け、その後行われたすべての再身体検査で再検査対象判定を受けてきた。この過程で入隊延期要請はなく、兵務庁の再検査要求を誠実に履行してきた。そして先日、4級社会服務要員招集対象として最終兵役処分を受けた」と説明した。 “アジアのプリンス”とはいえ、国の義務に例外はない。一段と遅い入隊となったが、除隊するまで彼への関心は続くことになるだろう。