あらすじ
朝鮮第16代王・仁祖(イ・ドクファ)は丙子胡乱で大切な息子(のちのソヒョン皇太子)と妻・仁烈王后をも取り上げられ、途方にくれていた。敵に降伏したにも関わらず味わった屈辱と孤独に打ちひしがれている仁祖のもとへ、三大奸臣の1人であるキム・ジャジョム(チョン・ソンモ)が自身の娘を送り込む。
この娘こそが朝鮮最高の魔性の女、昭容趙[ソヨンチョ](キム・ヒョンジュ)。腹黒く、自分の目的のためには娘の命すら惜しまない女。誰もが認める絶世の美女で、妖艶、そして賢い彼女は、ある日自分に近づいて来たキム・ジャジョムの養女となる。そして彼の巨大な陰謀の一部として、宮廷に送り込まれ、仁祖の後宮となる。
一方ソヒョン皇太子(チョン・ソンウン)は妻・愍懐嬪姜[ミンフェビン カン](ソン・ソンミ)とともに清国での9年間の人質生活を終え、朝鮮に新しい時代を切り開く夢を抱えて帰国するが、そこはすでに昔の朝鮮ではなくなっていた。
昭容趙氏は自分の息子を王にしようとキム・ジャジョムとともに企て、ソヒョン皇太子を無残にも殺してしまう。そんな兄のかたきを討とうと皇太子となった弟・鳳林大君[ポンニムデグン](キム・ジュヨン)は、死の影がのしかかる甥っ子たちを助けるために昭容趙氏やキム・ジャジョムと対立し始める。