あらすじ
16年間、世子の座を守るが、王・宣祖(パク・ヨンギュ)の直系の血筋でないという理由で明国から世子として認めてもらえない光海君(イ・テファン/子役、チャ・スンウォン/大人役)。さらに、宣祖は自身より優れている光海君に対して劣等感を抱く。
ある日、宣祖が重臣たちの前で、光海君を廃位し、直系の血筋である永昌大君(チョン・ジンソ)を世子として任命すると表明する。この事を知った光海君の兄・臨海君(チェ・ジョンファン)と、光海君側の政派・大北派は、永昌大君を殺し、国璽(こくじ:国家の表象として用いる印)を盗んで光海君を王位につかせようとするが、光海君は元から自身のものであるため、盗む必要がないと阻止する。
光海君は宣祖を訪ね、席藁待罪(罪人が許しをもらうまで待つこと)をするが、見向きもしない宣祖の態度に、今まで無視されながらも、世子の座を守ってきた16年間を振り返る。
—壬辰の乱の時に、国と民を捨て真っ先に逃げ出した宣祖の代わりに、民を安心させ国を守り抜いた光海君。そして、英雄になって帰ってきた光海君に嫉妬した宣祖…—
光海君は、今までの思いの丈をぶつけるために宣祖の屋敷へ入るが、宣祖の様子に異変が起きる。驚いた光海君はすぐに医者を呼ぶが、まもなく宣祖が死ぬことを悟る。
そして、死の間際にいる宣祖に光海君は真の思いを語る。
「私が殿下とは違うことが嫌だったのでしょう。私は殿下のように無能ではないから。私は殿下とは違う王になります。もうこの国の王は私です、父上…。」