あらすじ
アヘンの密輸が禁止とされていた朝鮮末期、この時代一番の客主(※)"千家客主"を狙うキム・ハクチュの陰謀により、アヘン所持の容疑で千家客主の商人キル・サンムン(イ・ウォンジョン)が捕まる。キム・ハクチュ(キム・ハクチョル)は、キル・サンムンを拷問し、千家客主の大行首チョン・オス(キム・スンス)がアヘン密輸をさせたと話すように脅迫するが、キル・サンムンは千家客主とチョン・オスを守るために最後まで一人で罪を背負い、死に至る。
後日、検問所を通るとき、チョン・オスの荷物からアヘンが発見され、チョン・オスを含め、商人らが捕まってしまう。これらは全て千家客主のせいで死に至ったキル・サンムンの息子、キル・ソゲ(パク・ゴンテ/子役、ユ・オソン/大人役)が復讐のために仕掛けた罠だった。
この事実を知ったチョン・オスは、自身を裏切らずに一人で罪を背負い死んだキル・サンムンを思い、自身も千家客主の人たちのために自分一人の犯行だと主張し、処刑される。チョン・オスは死の直前、キル・ソゲに「大人になったら私の娘チョン・ソレ(ソ・ジヒ/子役、パク・ウネ/大人役)と結婚し、息子チョン・ボンサム(チョ・ヒョンド/子役、チャン・ヒョク/大人役)を頼む」と遺言を残すが、キル・ソゲはチョン・ソレとチョン・ボンサムを捨てていなくなってしまう。
父の死や兄のように慕っていたキル・ソゲの失踪によるショックで、病に犯されるチョン・ボンサム。チョン・ソレは、父の意志を継いで千家客主を守るため、チョン・ボンサムを残して千家客主に戻る。
だが、すでに千家客主はキム・ハクチュンにより、売りに出されていた。それを知ったチョン・ソレは、自身の正体を隠し、キム・ハクチュの妾になる。
チョン・ボンサムは、無事に病を克服するが、チョン・ソレもキル・ソゲもいない。一人になってしまったチョン・ボンサムは、父の知り合いである牛商人チョ・ソンジュン(キム・ミョンス)について行こうとするが、チョ・ソンジュンもチョン・ボンサムを捨てて消えてしまう。
仕方なく、チョン・ボンサムは負褓商団(地方の市場を回る商人団体)が管理する未成年の前衛隊団体に入ることになる。
※客主…朝鮮の伝統的な商業機関の一つ。