あらすじ
政調24年(1800年) 9月のある日、義州南江入り江の市場に朝鮮最高の訳官になろうと、幼い頃から中国人を相手に着実に漢語の実力を磨いてきた青年「林尚沃(イム・サンオク)」に、普段から親しくしていたサダンペ(芸者に寄生する男たちの群れ)の一人が助けを求めてくる。
彼を助ける過程で起こるハプニング、そしてその後に続く清国商人との取引で、林尚沃の流暢な漢語の実力と、鋭い観察力に開城最高商人のパク・ジュミョン廛(昔の商店)の女番頭の多寧(タニョン)と劇的に縁を結ぶ。
後に林尚沃は、終生を暦官試験にすがった父「林鳳核(イム・ボンヘク)」と、北京サウン社の貿易商一団の荷物屋として中国へ立つ。
そこで林尚沃は、苦境に立った書状官のキム・ヒョンスを手助けした。
そして華商との取り引きでかなり大きな利益を残し、同僚商人等の関心を集める。
しかし、帰りの道中で禁輸品の硫黄が荷の中にあるということが発覚し、実際の荷主であるパク・ジュミョンの思いもよらぬ背信に親子は罪をかぶり投獄される。
密売を厳禁しろとのソンジョ王の命にしたがって父、林鳳核とその息子の林尚沃は…