あらすじ
誰もが茨の道と同情するであろう人生を、夢と希望を頼りに生きる“ウンス”。誰もが羨む煌びやかな人生を歩む中で、他人には想像もつかない心の傷を抱える“ピンナ”。
正反対の人生を歩んできた、血も、心さえも繋がらない、だが“悪縁”では結ばれていた二人の女性が、“真の家族”となるまでの道のりを描く物語。
その日デパートでアクセサリーを選んでいたキム・ピンナ(パク・ハナ)は、店員の言葉に表情を一変させた。「こちら、お母様にいかがでしょうか?」ピンナが今一番聞きたくない言葉、それは「母」なのだ。
機嫌を損ねたピンナは早足でデパートを去ろうとするが、その際、すれ違った店員とぶつかってしまう。更に悪いことに、店員の手にしていた赤ペンがピンナの新品の洋服に触れてしまい、そこにはくっきりと赤インクの汚れが…。激昂したピンナはすぐさま弁償を要求。だがすでに在庫のない洋服でどうすることもできない店員は、頭を下げ続けるしかなかった。
時同じくして、同じデパートの販売員パク・ヨンミ(ヤン・ミンギョン)は、娘のウンス(イ・ヨンウン)と共にショッピング中、この騒動に遭遇する。
ヨンミは、付着したインク汚れは“塗るタイプの湿布”で消すことができると仲裁に入り、実際に見事綺麗に消してみせた。しかし全く納得いかないピンナ。「湿布の匂いがする服なんて着れるわけないでしょ!」と服を床にたたきつけ、ごみ箱に入れるよう店員に吐き捨てた。
これを見て堪忍袋の緒を切らせたのはウンスだ。「家でも母親にこういうことするの?人生の先輩なんだから、最低限礼儀をわきまえたら!?」嫌いな「母」の単語を出され、ピンナの怒りは頂点に。「今すぐ店長を呼んできて!」場はますます混乱に陥ってしまう…。
ウンスとピンナ。これが、二人の悪縁の始まりだった。二度と会うことはないだろう、お互いにそう思っていたはずが…。