Q:ソル・ギョングさんはこれまで主に屈強な役を演じてきましたが、今回は物語のリード役だったと思います。俳優として、仕事への接し方が変わったのでしょうか?
ソル・ギョング「屈強な役は、強い感情を持って演じなければなりません。今回の作品では以前と違って見えるかもしれませんね。流れのままに身を任せ、相手の演技に合わせながら演じた点が違うかもしれません。気楽なようで気を遣う…そんな感覚で撮影した映画です」
Q:コ・スさんは危険なアクションシーンが多かったですが、大変だったエピソードがあれば教えてください。
コ・ス「映画の序盤、“子どもが拉致されてから3年間を過ごしたデホの心境はどうだろう?”と考えた時、心身共に疲弊した姿を見せた方が良いと思って、力を抜いて撮影現場に行きました。そのせいか、足にワイヤーを付けて飛び降りるシーンで失敗して、壁に首を強打してしまって。“これで終わりか…”と死を連想しましたが、幸い無事でした(笑)。それより、デホの感情をずっと維持するのに苦労しました」
Q:コ・スさんは映画を観ながら泣いたそうですが、特にどんな部分に共感しましたか?
コ・ス「僕にとってこの作品は、“希望”であり“信頼”です。最後に崩壊する建物から飛び降りるシーンや、CGで表現される夢のシーンなどは、出来上がりを確認できない状況で演じなければならなかったので、監督を信じて、真心を込めながら演じました」