Q:シン・ソンウさん、今回の『Jack the Ripper』の特徴とは何でしょうか?
シン・ソンウ「これまではキャラクターのバランスが偏っていたり、重要なのに隠されていた部分があり、そこを鮮明に引き出そうとしました。例えば、最初の場面でアンダーソンがすべての事件を覆えそうとする部分、そこが力を失っているようだったので、その部分に力を入れました。
また、ジャックとダニエルの関係ではっきりしない部分があると思って、その部分を整理しました。2人の関係がより明確に見られると思います。役者たちはそれぞれの役について工夫し、演じていますが、それぞれのキャラクターに“どうして?”という理由を探し、理解し、説得させようとしました」
Q:シン・ソンウさん、役者さんたちに注文したことは何ですか?
シン・ソンウ「(キャラクターの行動への)理由を付けました。このシーンでどうしてこんな感情を持つべきかなどを理解してもらおうと。それぞれの表現方法は異なりますし、それぞれの長所をそのまま生かし、ポイントが外れている部分だけ指摘しました。同じ役を演じても役者の表現方法もそれぞれですし、ケミ(相性)もそれぞれですが、そういったことが良いエネルギーを作り出しています。直接ご自分の目で確認してください」
Q:チョン・フィリップさん、オペラではなくミュージカルに出演されたのが意外でしたが、ミュージカルのために準備されたことがあれば教えてください。
チョン・フィリップ「オペラは音楽で観客と疎通しますが、ミュージカルはドラマ(ストーリー)で疎通します。その部分が気に入って、ミュージカルに憧れていました。いい機会で出演することになりましたが、まだ至らない点が多く、言い方や行動などすべてを直したり、新たに学ばなくてはならなかったです。出演する皆さんが教えてくれましたし、助けてくださいました。それを基に、アンダーソンとして良い姿をお見せするために頑張っています」
Q:イ・ゴンミョンさん、これまでジャックとアンダーソン、両方経験されましたが、10周年ということですし、ジャックを演じたいとは思いませんでしたか?
イ・ゴンミョン「両方愛しいキャラクターです。オファーをいただいたとき、ジャック役を提案されたらジャックを、アンダーソン役を提案されたらアンダーソンを、望まれる役を演じようと思いました。アンダーソン役を提案され、快く引き受けました」