Q:ソン・ガンホさん、監督とは4度目の仕事ですが、6年ぶりの仕事はいかがでしたか?
ソン・ガンホ「監督はとびっきりの想像力で、洞察に富んだ作品に挑戦され続けています。個人的にこの作品は『殺人の追憶』のシナリオを読んだ時の感じに似ていました。『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』には、一味違うジャンルの醍醐味と楽しさがあったとしたら、この映画は『殺人の追憶』以後の監督の驚きの進化であり、韓国映画の進化だと思います」
監督「4作を先輩とご一緒できて光栄でしたし、嬉しかったです。精神的な面で頼りました。ガンホ先輩と一緒なら僕もさらに果敢になれますし、もっと難しい試みもできます。サッカーに例えると、11人の選手がいますが、メッシやロナウドはパスや動き一つで試合の流れを変えますよね。ソン・ガンホ先輩はまさにそんな存在です。試合の質を変える方です。映画全体の流れを決める先輩の威力を再確認できてよかったです」
Q:どんな部分に惹かれましたか?
イ・ソンギュン「台本を読む前、監督とガンホ兄さんから声をかけられた時、信じられなかったです。オファーをいただけたことに興奮し、大学に入学する時のような感じでした(笑)。兄さんと監督と初めてお会いした時、すごく緊張して、飲み会の1次会ではあまり酔わない方ですが、その日は1次会で酔い過ぎて2人に『本当にありがとう』と何度も言っていました。ですが、後で台本を読んだら出演量が多くなくて(笑)。“ちょっとオーバーだったな”と思いました(笑)」
チョ・ヨジョン「初めてオファーをいただいた時、監督の作品だから、どんな作品でも、どれだけ小さな役でも出演しようと思い台本を読みました。そしたら思った以上に大きい役で(笑)。これ以上ないほど幸せな気持ちで撮影しました(笑)」
チェ・ウシク「(先ほど自分の役が大きいと言ってしまったことについて)最初のボタンを掛け間違えまして(笑)。現場でも緊張していましたが、実は今日もすごく緊張しています。後ほど緊張がほぐれたら、もっとうまく言えるようになると思います(笑)。僕は『オクジャ』の試写会後の打ち上げの時、監督から『君はこれから何をするの?』と聞かれて、『特にやることないので、運動しようかと思っています』と答えたら、『運動は後にしろ。細い体型を維持して』とヒントのように言われました。その時は“どういうことなんだろう?”と思ったんですが、その後、オファーをいただきました」
パク・ソダム「私も長く休んでいる時にオファーをいただきました。面食らい、信じられなかったのですが、ソン・ガンホ先輩の娘役ということに惹かれ、期待ですごく胸が膨らみました。シナリオを読んだら、ウシク兄さんより比重は少なかったですが(笑)、すごく楽しそうだと思いました」