■〇×トーク
Q:この映画を撮影しながら、好奇心でクローゼットを開けてみたことがある。
ハ・ジョンウ→「×」
キム・ナムギル、監督→「〇」
ハ・ジョンウ「作り付けのタンスは寝室になく、ほかの部屋にあるので、強いてそこまで行って開けてみることはないでしょう(笑)。それと、(映画では開き扉ですが、うちのは)スライド式です(笑)。
ただ、セットで撮影するとき、広いショットを撮るときはスタッフはみんな捌けて役者だけが残されますよね。その時、ゾットしたことが何度かあります(笑)。寒気がするセット場でした」
キム・ナムギル「僕は普段からよく開けてみます。机から椅子を引いたままにしておくと、誰かが座るという話がありますよね(笑)。なので必ず、椅子を押し込んでおきます。
トイレのドアを開けておくと、たまに水が一滴、二滴落ちることはあり得ますが、その音が怖くてドアを閉めておいたり(笑)。僕の部屋に作り付けのタンスがあります。さらに鏡までついているので、余計にもっと怖いです。無意味にクローゼットを開けてみたり、『どうした?なんの音だ?』と声をかけてみたりします(笑)」
Q:この作品に惹かれた理由を教えてください。
ハ・ジョンウ「まず思ったのは、監督はこのジャンルが得意で、愛しているんだなということです。僕が一度も挑戦したことのない役とジャンル、物語なので、とても楽しそうだと思いました。
実は監督との縁は15年前にさかのぼります。ユン・ジョンビン監督と『許されざる者』を撮影するとき、同時録音監督でした。13か月撮影しましたが、独立映画で現場が厳しく、途中でスタッフが何度も変わりましたが、監督は軍入隊するまで一緒に撮影してくれました。僕の車に同時録音の装備を乗せて、撮影後に監督を家に下ろして、帰ったりしました。その時、『将来、長編映画を作ることができたら兄さんと一緒にしたいです』と言われました。今回シナリオをいただいたとき、感動しました。だからもっと積極的に愛情を注ぎながら演じました」
キム・ナムギル「ジョンウ兄さんと監督の縁に便乗したいです(笑)。周りにジョンウ兄さんと親しい人が多いです。楽脈や地縁を離れて、兄さんの共同体意識がとてもいいです。僕は学校は大事ではないと思っていましたが、初めて学校に改めて通いたいと思いました(笑)。
ジョンウ兄さんとユン・ジョンビン監督からオファーをいただいたとき、シナリオも面白かったですし、一度も接したことのないジャンルに挑戦したいと思いました。韓国の役者なら誰もがハ・ジョンウさんと共演したい欲望がありますよね(笑)。前に会ったこともありますし、周りから何度も話を聞いてきたので期待がありました」
Q:ハ・ジョンウさん、難しいシーンも多かったそうですが、最も難しかったシーンは何でしょうか?
ハ・ジョンウ「驚く演技が一番難しかったです(笑)。12~15種類くらいのパターンで驚きます(笑)」
Q:では、映画を観るとき、(驚くことが多いので)ポップコーンを食べる暇がなさそうですね?
ハ・ジョンウ「ポップコーンを牛乳に入れて食べた方がいいと思います。喉に詰まらせてしまうかもしれないので(笑)。ポップコーンを牛乳に混ぜて食べた方が映画を観覧しやすいと思います(笑)。豆乳もいいですね(笑)」