Q:これまでの役と全く違う役ですが、演じていていかがでしたか?また、観客からどんな評価を期待していますか?
ラ・ミラン「キャラクターや作品の雰囲気が私があまり接したことのないものでした。これまで楽しさをお届けする役を演じることが多かったですが、今回のヨンソンは深淵に陥る人物なので、“違い”という部分に惹かれました。演じていたら、私の性格によく合い、私の普段のテンポに合う役だったので、何かを飾らなくても良かったので、楽でした。家具屋を運営しているヨンソンという人としてそこにいればよかったので、他のことは気にせず、作品に集中できて良かったです。
観客の共感ポイントはそれぞれ違うと思いますが、いろいろ考えるきっかけとなってほしいです。『釜山国際映画祭』で完成した映画を見ていろんなことを考えました。何かの正否の問題ではなく、(あらゆることを)どう受け入れて、どうやって生きて行けばいいのか、これからどうすればいいか?など、様々なことを考えました。観客も何でもいいので、じっくりと考えるきっかけとなる映画になってほしいです」
チョン・イル「ギウと僕は全く違う人なので、知りたいと思いましたし、彼の傷みや苦しさが自然と表現できたらと思いました。彼の行動には理由があるはずなので、観客が納得できる演技をするために監督と話し合いながら撮影しました。ギウを選んだ理由は、僕が30代中盤になり、役者として変化が必要な時期だと思っていましたが、ちょうどその時、ギウに出会い、僕自身も変化し、成長できたのではないかと思います。
『釜山国際映画祭』で“観客との対話”の時、“本当にチョン・イルさんで合っていますか?”と言われた時、そう言っていただきたかったので、とても嬉しかったです。この作品に出演して良かったと思いました」
キム・スルギ「寡黙な役なので、演じやすかったですし、むしろ私の性格にはピッタリの役だと思います。それを分かってくれた監督に感謝です(笑)。キャラクターとして何かを表現するより、その中に存在しようという気持ちで臨みました。
何より映画を好意に見ていただけたらと思います」
ペク・ヒョンジン「中古家具店を運営している50歳くらいの男性に見せることに重点を置きました。現場はいつも楽しかったです!」
Q:チョン・イルさん、難しい役だったと思いますが、どのように準備しましたか?
チョン・イル「感情の変化が激しいキャラクターなので、感情線をどう持っていくかについて監督と何度も話し合いました。(心に)傷みを抱えている人はどうやって傷みを表現するのか気になって、精神科医者に会って話を聞きましたし、どうやって感情を爆発するかについて悩みながら演じました」