歌手、俳優、プロデューサーまで。2011年のデビュー以降、ジニョンが歩んできた道は華やかで多様なものだった。始まりは微弱でもその先は壮大な、ジニョンの活動期を振り返る。 “ジニョン”というアーティストの始まりが、“爽やかなアイドル”だったという事実は覚えているだろうか。 2011年に『Let's Fly』というアルバムをリリースし、B1A4のセンター兼リーダーとしてデビューしたジニョンは、始まりから特別だった。最近は多数のアイドルメンバーが作詞、作曲に積極的に参加しているが、ジニョンがデビューした当時はアイドルメンバーが曲の制作に携わることは珍しいことだった。 だがジニョンはデビューアルバムから収録曲の作詞、作曲に参加し、可能性を見せてきた。 そして2012年からは本格的にプロデュースまで担当することになり、B1A4はジニョンの自作曲をタイトル曲として活動することもあった。 ジニョンは一般的なアイドルの公式を破り、さらにグレードアップしたアイドルの定石を見せるパイオニアの役割を果たした。 「BABY I'M SORRY」、「Baby Good Night」、「Tried to walk」、「What's Going On」、「LONELY」、「SOLO DAY」、「Sweet Girl」、「A Lie」、「Rollin」などのヒット曲のすべてをジニョンが作詞、作曲してきた。ジニョンがB1A4の成功を作ったと言っても過言ではない。 それだけでなく、ジニョンは『100日の郎君様』、『七転び八起き、ク・ヘラ』、『雲が描いた月明り』など、有名ドラマのOSTの歌唱とプロデュースを担当し、自らの能力を証明してきた。 特にオーディション番組『PRODUCE101』シーズン1が人気を集めていた2016年、コンセプト評価のために「同じ場所で」という曲を練習生にプレゼントして大きな感動を与えた。その後、最終回で全員が涙を流した「When the Cherry Blossoms Fade」もジニョンの曲だ。この曲は、I.O.Iのデビューアルバムにも収録されるほど、大ヒットした。 もちろんジニョンが歌手として、あるいは作詞、作曲家としてだけ活動したのではない。今や立派な俳優にまで成長している。 2013年のtvN『優雅な女~スキャンダルな家族~』で始まり、映画『怪しい彼女』、Mnet『七転び八起き、ク・ヘラ』、MBC『幸せのレシピ~愛言葉はメンドロントット』、Webドラマ『恋愛探偵シャーロックK』などを通じて演技のキャリアを積んだジニョン。 そして2016年、俳優としてのジニョンの価値がついに真価を発揮し始めたのだ。ドラマ『雲が描いた月明り』でキム・ユンソン役を演じ、華麗なビジュアルと演技力を認められた。そのおかげで、年末の「KBS演技大賞」で男性新人賞を受賞した。 その後、KBSドラマスペシャル『私たちが季節なら』で主役を務め、純粋でいきいきとした青春恋愛ドラマを描いた。 ジニョンは今“アイドル出身”というタイトルが必要ない俳優となった。数年間の演技キャリアと結果物で、自らの可能性と演技力を立証してきたからだ。 特に1月9日に韓国で公開した映画『僕の中のあいつ』でジニョンのポテンシャルが爆発することと予想されていた。高校生役のジニョンは、自身に満ち溢れたパク・ソンウン演じる役と中身が入れ替わり、変貌する過程を完璧に演じきり、多彩な熱演を繰り広げている。 そして、全世界で放送される予定となっているNetflixのオリジナルシリーズ『初恋は初めてなので』(仮題)にも出演する。シックな冷たい都会の男性に変身する予定だ。アイドルから俳優へと進化しているジニョンの2019年に期待する。