Q:現場は緊張感で溢れていたと思いますが、お互い撮影現場をわざと間違えて教えたりという、スパイ戦のような騙し合いはなかったですか?
チュ・ジフン「僕が台湾でのロケに行った時、監督と韓国を代表する先輩方が僕に『おいしいものを食べさせてあげる』と3,4日間、毎日同じ料理を勧めてくださいました。次の台湾ロケに行った時、『あれ食べた?』と聞かれたので『移動するのに時間がなくて食べられませんでした。残念です』と言ったら、『食べてたらお腹壊してたのになあ』と…(笑)」
Q:チョ・ジヌンさん、演じるのが簡単ではなかったと思いますがいかがでしたか?
チョ・ジヌン「当時の安企部だとか、普通の人たちと違った世界にいる人が、こんな事をしていたということに腹が立ちもしました。よく考えて伝えなくてはいけないという義務感が芽生えました」
Q:チュ・ジフンさん、軍人役は初めてだったと思いますがどうでしたか?
チュ・ジフン「話し方がとても難しかったです。その当時はもみ上げを横一文字していました。もみ上げを横一文字にしたら恥ずかしくて、6ヶ月くらいは日常生活に支障をきたしました(笑)。軍服を着て、実際の銃を持って撮影しました。(ファン・ジョンミンに)重い銃を向ける時、大変でした。ジョンミン兄さんはすごく痛かったと思います(笑)。冬はコートを着てだったので良かったですが、夏は34度なのに火までおこしてやったので、暑すぎて空が黄色く見える(気力がなくなるという意味)のを経験しました(笑)」
Q:ファン・ジョンミンさん、アクションはどうでしたか?
ファン・ジョンミン「“口腔アクション”をやりました(笑)。肉体的ではなく、騙し合うので、主に“口腔”で(笑)、言葉で緊張感を誘発させます。“口腔アクション”と呼ぶ理由は、話すのが辛すぎたからです。真実を言えば楽なのですが、嘘を真実のように話さなくてはいけないので大変なんです。でも観客の皆さんは心の内を分からなくてはいけませんし、何重にも重なった姿を見せなくてはならず、難しかったです」
イ・ソンミン「私は自分と似ているキャラクターを選び、自分が持っている事を活用して演じるタイプなのですが、リ・ミョンウンは私と似ているところがなさすぎて、演じるのがすごく大変でした。監督や役者から圧をかけられたわけでもないですが、家や宿所に帰ると一人でくよくよしていました。でも皆がそうだった事を後から知りました(笑)」
チョ・ジヌン「簡単ではなかったです。説明するセリフが多くて、僕も家に帰って“僕がこうしたくて…(出演したのか)。僕の実力はこれだけか?なぜこれができない”と自分を責めたりもしました。完成させてからは壁を越えたような感じがしました。言葉が難しかったです。世界の国際機関を全て消し去りたくなりました(笑)」