Q:キム・ウビンさん、ロボット“サンダー”との相性はいかがでしたか?
キム・ウビン「サンダーはガードのパートナーであり、親友です。2人の関係がガードの言葉遣いや行動、眼差しから伝わってほしいと思いながら演じました。また、他の人物と会った時と、違いを作ろうと思いました。現場には模型のサンダーがあってどんな感じに動くのか説明してもらい、棒に吊るして飛ばしてくれたので、演じやすかったです」
Q:監督、キャスティングが完成された時、いかがでしたか?
監督「みんな『面白い』と言ってくれたので、そうだと思っていたのですが、さっきの初めてシナリオを読んだときの感想は意外ですね(笑)。チョ・ウジンさんはシナリオを書いていた途中、会って『今シナリオを書いているんだけど、ぜひ演じてもらいたい』とお願いしました。ジュニョルさんの前作を見たら、冷たい姿もあるけど、にっこりと笑う姿があって、あの人が走り回る姿が見たいと思いました。テリさんは時を止めるような表情があって、テリさんが過去の時代で銃を持っていると楽しそうだなと思いました。
ウビンさんとは6年前に一緒に作品を準備していた時に、病気になって延期になりました。この作品を書いている頃、ウビンさんも回復していて『小さな役でも出演したい』と言われました。最初は小さな役だったのですが、書いているうちに重要な役になりました。『アクションはまだ格好よくできない』と言われて、『アクションはない』と言ったのですが、撮影しているうちにワイヤーアクションシーンがでてきたり、さらにウビンさんが回復したので、アクションもハードになりました(笑)。
ヨム・ジョンアさんとは2作品でご一緒にしていますが、観客のみなさんはヨム・ジョンアさんの魅力を全く分かっていません。この映画を通して彼女の魅力を観客に見せたかったです。チェギ蹴り(蹴鞠)をする映像を見てどきっとしました(笑)。あんなに体を使えない役者さんは初めてです(笑)。ワイヤーにつけられると、普通は体を張って中心を取ろうとするのですが、ジョンアさんはまるでタコが飛ばされるような感じでした(笑)。“この場面は格好よくなくてもいい。役者さんが怪我しないだけで、すべての神様に感謝する”と願いながら撮影に入ったのですが、2テイクでやり通せました。役者さんはすごいと思いました。
キム・ウィソンさんとは『暗殺』の撮影後によく会ってお酒を飲みました。この作品の話をしながら『撮影は厳しそうです』と言ったら、『いや、できますよ。今の韓国スタッフの技術力なら十分作れます』と言ってくれて、すごい力を得ました。その感謝の気持ちを込めて今回マスクをしてもらいました(笑)。
ソ・ジソブさんは『軍艦島』の撮影が終わったころ、初めて会ったのですが、すごく紳士的な人でした。なぜ“ソガンジ(※)”と呼ばれているのか、分かりました。ムン・ドソクは格好よく追われる人でほしいと思っていて、ソ・ジソブさんがキャスティングされることで、すべてが完成できました(笑)」
※ソ・ジソブ+“カンジ(感じ)”を合わせたニックネーム。“カンジ”は格好いいという意味で使われている。
Q:ヨム・ジョンアさん、監督とは3度目の仕事ですが、いかがでしたか?
ヨム・ジョンア「監督は以前も今も、ディレクションが明確です。前も『早口で言ってください』と言われましたが、今回も同じことを言われて、本当に早口でセリフを言いました(笑)。現場の雰囲気はすごく良くて、現場に行くのがすごく楽しかったです」