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取材記事

映画『ノリャン(露梁):死の海』マスコミ試写会


Q:外国語で演じた方たちは同じ言葉を使う役者同士で助け合った部分があれば教えてください。

映画『ノリャン(露梁):死の海』マスコミ試写会
ホ・ジュノ
(c)LOTTE ENTERTAINMENT


ホ・ジュノ「チョン・ジェヨンさんと僕は何度も共演しているのでとても仲がいいです。プライベートな話もしているくらい親しいですが、今回の現場では僕のことが嫌いなのかなと思いました。食事する時間を除いては絶対に一緒にいようとしていなかったです(笑)。それくらい熾烈にセリフの練習をしていました。僕も気さくに近づけなかったです。イ・スンシンを演じるキム・ユンソクさんにも近づけず、セリフで精一杯だったというか勉強していました」

チョン・ジェヨン「(外国語で演じたのは)恥ずかしいです(笑)」

ペク・ユンシク「台本を読んだ時はあまり(外国語の)分量が少ないと思いましたが、制作会社から日本語先生を紹介してもらって勉強していたら‘普通の分量じゃないんだ’と思いました。さらに、感情を入れなければならなかったので頑張って勉強しました。現場ではモリアツ役のミョンフンさんと外国語(日本語)のセリフをやり取りする練習をしました」

イ・ギュヒョン「制作会社から日本語先生を4人も付けてくれました。日本人3人と、日本で役者をしていた韓国人1人でした。コロナ禍だったのでズームで週3回教えてもらいながら頑張って準備しました。上手くできたのかどうか分かりませんが、映画を見たら感無量でした」

イ・ムセン「倭の言葉を頑張って勉強しましたが、それより重要なのは感情がオーバーにならないように表現することだったので、監督といろいろ話し合いながら演じました」

パク・ミョンフン「頑張って勉強しましたし、丸暗記するしかなかったです。現場で一度途切れたら生き残ることができないと思って、日本語先生と一緒に頑張って勉強しました」

Q:キム・ユンソクさん、イ・スンシンを表現する上で重点を置いた部分は何でしょうか?演じていたら難関にぶつかることもあったのではないかと思いますが、どうやって解決していきましたか?また、現場の雰囲気はどうでしたか?

キム・ユンソク「『ノリャン(露梁:死の海)(以下『ノリャン』)』は『鳴梁-渦巻く海』、『閑山:龍の出現』に続いてフィナーレを飾るものなので、(イ・スンシンは)とてもプレッシャーでもあり、光栄な役でした。もし3作中に1つするなら『ノリャン』に出演したいと思っていました。

7年戦争のすべてが含まれているし、イ・スンシン将軍は7年戦争の終わりではなくその以後を考えていて、戦争を正しく終え、子孫にどう譲り渡すか、倭軍が二度とこの土に手を出せないようにするためにどうするべきかなどを悩んでいたと思います。その方の考えや信念は何だったのか、そういうのを説得力を持って表現するのが一番難しかったです。監督から“信じて従いたいイ・スンシンを作ってほしい”と言われました。みんなから“もうこの戦争を止めよう”と言われた時、イ・スンシンの考えはなんだったんだろうという部分が一番大変でしたが、胸がいっぱいになる瞬間でもありました。

一番難しかったのは、後半で明軍、朝鮮軍、倭軍を映した後、僕が映り、釜山浦海戦で戦死したチョン・ウン将軍(キム・ジェヨン)、水路に詳しくて嚮導になったオ・ヨンダム(アン・ソンギ)、イ・スンシン将軍より十数歳幼いけど、とても優れていて明晰だった全羅右水使イ・オッキ(コンミョン)に会った時、どんな感情だったのか。昇る日を見て、その日の中から亡くなった3人の霊が現れて、その方たちも僕たちと一緒に戦っているという感じがした時、どうだったのかなど、とても難しかったですが、とりあえず、撮影して見ようと思いました。ものすごい集中力が必要でした。ただ声だけでその感情を表現しました。その場にいたみんなに助けてもらって演じられました。

撮影していた頃はコロナ禍だったためお店は19時、20時までしか営業していなかったので、早く夕食を取って、外国語の勉強をしなければならない方々は宿所に戻って勉強していました(笑)。そんな中でも楽しく過ごしました。外国語の勉強をしていた方々を除いて(笑)」

Q:イ・スンシンの家族を演じたムン・ジョンヒさんとアン・ボヒョンさん、キム・ユンソクさんとの演技の相性はいかがでしたか?

ムン・ジョンヒ「戦争中に息子(次男)を亡くし、ものすごく悲しんでいながら夫を迎えなければならなかったですが、その感情はどんなものなのかとても難しかったです。実は(映画では編集されましたが)兵士たちにご飯を作ってあげるシーンがありましたが、その時、将軍の寂しくて静かなリーダーシップが感じられて、なんとなく紐で繋がっているような気がしました。ユンソク先輩とはあまり話せなかったですが、現場でそういう感情をずっと持っていました。(アン・ボヒョンに向かって)息子はどうでしたか?(笑)」

アン・ボヒョン「僕はお父さんに対する心に悩みました。監督から“従うのはもちろんだけど、一方では寂しいお父さんの隣を守る心強い長男であってほしい”と言われたのでその部分に重点を置きました。先輩たちと共演できただけで感無量でしたが、撮影が終わったらユンソク先輩に声をかけていただいて一緒にお酒を飲んだりして大切な思い出となりました。僕の人生で珍しくて大切な日々だったと思いました」

Q:キム・ユンソクさん、イ・スンシン役を演じるのはうまくいっても元々だったと思いますが、それにも関わらず挑戦した理由は何でしょうか?

キム・ユンソク「‘ダンケルク(戦争)’のようなものも同じ内容を監督、役者を変えて作り続けられています。僕は小学校の頃、キム・ジンギュ先生が演じられた映画『偉大な英雄イ・スンシン』を見てものすごい感動を受け、泣いていました。イ・スンシンはうまくいっても元々だというしかない役で、とてもプレッシャーを感じる役です。

(プレッシャーを)降して降してまた降してやっと将軍の実体が感じられるくらいでした。躍起になってうまく演じようとかものすごい情熱やエネルギーを出して近づいたら、群盲象を評すのように実体を把握できず終わってしまいそうだと思ってプレッシャーを忘れて臨もうと努力しました。『鳴梁』と『閑山』での姿をそのまま心と頭に入れて臨みました。今後も、僕より優れて素晴らしい役者と監督がイ・スンシン将軍の作品を作ってほしいです」



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