Q:現場でずっと何かを食べていたそうですね?
パク・ジョンミン「監督と全体的な作品について話していた時、ウ・ドクスンは何かを食べようとする習性がある人物にしようと話しました。“お腹すいた”“何か食べるものないか?”というシーンが映画の合間にあるので、観客に笑いをお届けできるんじゃないかという計算もありました。戦争中にお焦げを食べたり、久しぶりに会った人に“お腹すいた”と言ったり、監督からアイディアをもらって楽しく演じました」
Q:チョ・ウジンさん、監督とは3度目の仕事ですが、今回出演オファーをもらった時、いかがでしたか?
チョ・ウジン「演じ難い役だと思いました。3作の中で監督のディレクションに一番頼った作品でした。なるべく人間的な姿を見せるために努力しました。監督からグスタフ・マーラーの写真を見せてもらい、痩せこけていてすごく鋭敏な知識人の姿を見せてほしいと言われたので、体重減量をしました。穀物を断ち、1日に1食を食べながらその方々が経験した欠乏の時間を過ごそうとしました。感情的にはキム・サンヒョンの人間的な孤独の深淵を入り込みました」
Q:パク・ジョンミンさんと演技の相性はいかがでしたか?
チョ・ウジン「会った途端、愛を告白しました。“とても会ってみたかったし、共演してみたかった”と言ったら、ジョンミンさんからも同じことを言われました。案の定、現場でもその雰囲気がそのまま繋がり、とても楽しく演じました」
パク・ジョンミン「“難しいシーンがあるんだけど、一緒に工夫しながら作って行きたいけどいいかな?”“台本の読み合わせをして、話し合いたいけど大丈夫かな?”と言ってくれた先輩は初めてでした。場面ごとに話し合っていた時間が未だに心の中に残っていて、とても意味のある時間でした。役作りのために食事をせず、自ら孤立していました。ラトビアでも散歩していたら先輩は1人で歩いていて、この作品にとても集中しているんだと思いました」
チョ・ウジン「みんな黒のダウンジャケットを着ていたのに、僕だけ赤のダウンジャケットを着ていて目立ちました(笑)。赤は現地人もあまり着ない色でした(笑)」
パク・ジョンミン「とても目立っていました(笑)。いろいろと勉強になりました」
Q:チョン・ヨビンさん、コン夫人の魅力は何でしょうか?
チョン・ヨビン「冷たいけど、同時にとても熱い人です。節制されているけど、無限の心、情熱がある人だと思います。コン夫人は実在した人物ではなく、当代の女性独立運動家の史料を集めて作った人物です。監督と初めて会った時、見た目は上品に見えるけど、内面にはものすごい力が感じられる人物で表現してほしいと言われたので、その言葉に基づいて勉強し、役に似ていこうと努力しました」
Q:パク・フンさん、坊主頭をして不便なことはなかったですか?
パク・フン「坊主頭をしたら寒いです(笑)。ラトビアも寒かったので、頭が冷えていました。監督から“キャラクターが変化する支点を坊主頭を通して表現するのはどうか?”と言われて、僕もそういう含蓄的な表現が好きなので、輪をかけて“坊主頭をしたことがあるので、違う形の坊主頭をします”といい、入れ墨でヘアラインを変えました。5、6回にかけて入れ墨をして監督に見せたいと思いました。ラトビアについてエレベーターで監督に会った時、帽子を外したら“これです!”と監督が喜んでくれました。物理的な苦痛や痛みがありましたが、心理的な苦痛は独立軍を演じた俳優たちが大きかったと思うので、彼らの苦痛よりは軽かったのではないかと思います。ちなみに、今の髪は僕のものです(笑)」
パク・ジョンミン「死ぬまであのヘアラインですか?」
パク・フン「時間が経ったら少し薄くなるそうです。僧侶役を演じることはないと思います(笑)」
チョ・ウジン「ラトビアでパク・フンさんと散歩していたら何だが落ち着きました。東ヨーロッパは僕たちと体格が違う方が多かったですが、パク・フンさんと一緒だと気楽でした」
パク・フン「現地人から避けられていました(笑)」