Q:主人公たちは‘ファラン(オランダ)’へ行くのが夢でしたが、行けたと思いますか?どんな未来が待っていると思いながら演じましたか?
ソン・ジュンギ「撮影中や、撮影が終わった後は、ヨンギュはファランには行けなかったのではないかと思っていたのですが、今日皆さんの話を聞いていたら、ヨンギュはファランに行ったのかもしれないと前向きに考えるようになりました」
キム・ヒョンソ「私もそれがいつも気になっていて、どこへ行ったのか?どうなるか?と想像して見ましたが、ファランでなくても、ジョージアとかシチリアのようなところに行って小さなベーカリーを運営するのではないかと思いました」
Q:ソン・ジュンギさん、結婚し、父親になった後も‘イケメン’というニックネームが作られていますが、この映画ではとてもワイルドな姿を見せてくれましたが、この作品を通して得たい反応やイメージがあれば聞かせてください。
ソン・ジュンギ「ほしい反応や、得たいイメージなどはずいぶん前から考えなくなりました。僕の望み通りにはいかないものです。そういうことより、個人的に僕がとうして表現してみたかった色と情緒の作品に出演したことだけで満足しています。このように暗くてすごくうら寂しい情緒の作品にずっと出演しかったです。実はそんな作品に出演する機会があったのですが、できなくなったことがあって、それがかなり恨みとなっています。
暗い映画に出演したいと思っていたころ、この台本を読んですごく魅力を感じましたし、これだと思いました。家庭暴力を受けている少年と、社会から疎外された少年が経験するこの暗い物語をよく表現したいと思いました。大好きで、大切な僕の子どもが生まれましたが、暗い映画に出演するからとして心配になることはありません。将来、大きくなったらお父さんが出演したこの映画をぜひ見てほしいです」
Q:ソ・ジュンギさん、ホン・サビンさんとキム・ヒョンソさんの演技を見ていかがでしたか?
ソン・ジュンギ「サビンさんは主演を務めているので、ものすごいプレッシャーがあったはずですが、とても落ち着いていて、重みがありました。最後のシーンは4日間撮影しましたが、朝7時集合なのに6時まで話し合っていて一睡もできずに行ったことがありました。サビンさんは新人と思えないくらいとても思慮深く落ち着いていました。ヒョンソさんは映画での全般的なイメージがピチピチとはねている活魚のような感じがしました。このコメントで‘BIBI(キム・ヒョンソの歌手名)、活魚’と変な記事になるかもしれませんね。(キム・ヒョンソに向かって)ごめんなさい(笑)。いい意味で話したのですが、とても本能的なアーティストだと思いました。歌手として活動している時、作曲、作詞をし、ミュージックビデオの演出までの才能がただのものではないと思いました。とにかく、変な(タイトルの)記事が出そうで申し訳ないです」
Q:ソン・ジュンギさん、チゴンは格好いい役ではありますが、仕方なくヤクザですよね。格好いい役を演じたいという欲もあってこの作品を選んだのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
ソン・ジュンギ「その欲はありました。貯水池でチゴンがヨンギュに自分のいきさつを語るシーンのセリフはA4の3枚でした。ドラマ『根の深い木』の時、ワンシーンでA4の17枚くらいのセリフをしたことがありますが、映画でワンシーンのセリフが3枚もあるなんてすごい、この作品に出演したいと思いました。チゴンが自分の物語を語る時、とても気の毒でした。なんか浮きに釣られたようなもどかしさを思いながら台本を読みました。事務所に“この作品に出演したいです”と言ったら、スタッフたちは当然主人公のヨンギュ役だと思ったらしく、“高校生役ですが、大丈夫ですか?”と言われました。そういうのは構わなかったです。台本を渡してくれた方からも“主人公ではなくてもいいの?”と言われていました。僕はそんなことは気にしないですし、ギャラもいただいていないのに、そういうのを重視するわけないですよね。それくらい役もとても魅力的だったのでよく表現したい欲がとても強かったです」